老犬の仲間入りはいつから?
2017.07.18 (老犬ケア)
愛犬の誕生日を祝うたびに「人間なら、いま何歳なんだろう・・」と、つい人年齢に換算してしまいます。
人は50代になるとシニアプランの対象になったり、65歳頃から高齢者と呼ばれたりしますが、小型犬を例に取ると、犬も7歳からシニアの仲間入りといわれ、フードをシニア用に切り替えるなど、少しずつライフスタイルが変わっていきます。
犬の年齢を人年齢に計算する方法は諸説ありますが、犬の平均寿命とされる14歳の半分を過ぎた7歳頃からがシニア期といわれ、10歳前後からは老犬期(高齢期)となります。犬種によるサイズや、飼育環境の違いもあるので、老化のスピードは個体差があり、7歳だからシニア犬、10歳だから老犬だということではありませんが、少しずつ変わってくる愛犬の変化を見逃さず、早めのケアで健康的な老後を過ごせるよう「健康寿命」を伸ばしていきたいですね。
愛犬の老化に気づくサインには、外見でわかるチェックポイントもあります。
1.白髪が増える
とくに鼻や口の周りから始まり、背中などに広がります。
2.眼の瞳孔が濁って見える
白内障の可能性があり、その場合は徐々に進行していきます。角膜硬化症といって、純粋な老化現象の場合もありますので、動物病院で確認してもらいましょう。
3.口臭がきつい
歯についた歯垢や歯石は歯周病の原因になり、歯を失うこともあります。
4.抜け毛が増えた
新陳代謝が鈍くなり、換毛サイクルのバランスが崩れてきます。
5.被毛にツヤがない
ホルモンバランスの低下などにより、皮膚が乾燥しがちになります。
これらの原因は加齢によるものが多く、すぐ病気に結びつくものではありませんが、放置しておくと、さまざまな疾患の原因になってしまうこともあります。
歯石を放置して歯周病へと悪化すると、歯肉が炎症を起こして歯が抜け落ちることや、下あごの骨が炎症を起こして骨折しやすくなるケースもあります。また、歯周病菌が原因となる感染症で腎臓・心臓・肝臓などの病気に関連することもわかっています。
白内障は、進行が進むと失明の恐れもありますから、軽度のうちから進行を遅らせる対策をしたいものです。眼に負担がかかる日差しの強い時間のお散歩は避け、眼ヤニや眼の周りの汚れ、埃などもこまめにふき取って清潔を保ち、獣医師から目薬を処方してもらったり、サプリメントを出してもらうことも有効です。
愛犬の小さな変化をいち早く見つけられるは飼い主さんだけ。健やかな老後が過ごせるように心がけていきましょう。
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