目が悪くなったと感じたら
2017.11.04 (老犬ケア)
老化現象の1つに視力の低下があります。
人も自然と老眼になり、文字を読むときにピントが合わせづらくなり、紙を遠ざけながらピントを合わせる様子が見られます。
老眼鏡をかけることで、人は不便な状態を改善することができますが、老犬の目はどうなのでしょう。
犬も年齢とともに目や耳、嗅覚など五感に関わる部分が衰えてきます。
犬はもともと嗅覚や聴覚が優れているので、視力に頼っている部分は、人間ほどおおくありません。人より少ないといわれています。
同じ環境で暮らしていると、物のある位置や場所を覚えているので、家具などにぶつかることも少なく、視力低下に気づきにくいこともあります。
それでも視力が落ちれば様々な不便がでてきます。
では、どのようにして視力の衰えをチェックすれば良いのでしょうか。
老犬の目の前に丸いものを転がしてみます。音で反射しないように、ティッシュペーパーを丸めたものなど、転がっても音がしないものを使うと良いでしょう。
犬は動体視力が優れてるので、このときに反応がみられないようであれば、視力が衰えていると判断できます。
また、家具の配置を変えた時など、生活環境を変わった時に、家具にぶつかるなど戸惑うようであれば、視力低下が疑われます。
老犬の視力低下に気づいたら、飼い主としてどんなことに気をつけたらよいのでしょう。
まずは、老犬が過ごすお部屋の家具の配置を変えたり、物を置いたりすることをできるだけ避けましょう。いつもと同じ配置であれば、ぶつからずに生活することができます。角張った家具にはカバーをつけて、ぶつかっても怪我をしないように注意します。
急に触ったりすることはしないようにしましょう。
動体視力が衰えていると、急に伸びてきた手や突然の触られることに驚いて、臆病になったり、攻撃的になることがあります。
聴覚の衰えがないようであれば、声をかけてから触るようにすると、ワンちゃんも飼い主の存在に気づいて安心です。
聴覚も衰えている場合は、より注意が必要です。
トリミングに出している老犬であれば「ひげを切らないで」とお願いすることも必要です。
猫は平衡感覚を測るので切ってはダメといわれていますが、犬の場合も猫ほどではないものの、感覚機能がります。
個体差はありますですが、犬のひげを軽くつまんでみると、パチパチっと瞬きする犬もいます。右のひげをつまむと、右目を閉じます。
物にぶつかる前にひげが障害物に触れれば、存在を感じ取ることで顔がぶつかることを避けられます。また、お散歩で草むらに顔を入れて匂いを嗅ぐとき、草がひげに当たった時に反射的に目を閉じて、目の中を傷つけないようにもできます。
ちょっとしたことですが、老犬のために何ができるかを考えてあげると、生活の中でストレスを減らしてあげることができるのです。
老犬の変化をよく観察しながら、暮らしやすい環境を整えてあげましょう。
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