老犬の寒さ対策
2017.11.19 (老犬ケア)
秋も深まり、もうすぐ本格的な冬。
犬は寒さに強いから大丈夫!なんて声も聞こえてきそうですが、ハスキーやバーニーズマウンテンドッグのように保温力に優れた被毛を持ち、寒さに強いワンちゃん以外は、人と同じように寒さが苦手で、あまり動かない老犬は自然に体を温められるわけでもなく、寒さは堪えるようです。
ワンちゃんはもともと人よりも体温が少し高めで、保温力は毛質や毛量に関係しています。だからといって寒さに耐えられるわけではなく、寒さで体調を崩すこともあります。とくに老犬は保温力の低下や体温調整が苦手になので、暖房器具や毛布などを使って寒さ対策をしてあげる必要があります。
屋内飼育の場合は、エアコンやストーブを使って人が快適に過ごせる室温にしておきます。
ただ、暖気は軽く、上にたまりやすい傾向があるので、人よりも低い位置にいる老犬は寒さを感じてしまうことがあります。
床には毛布やクッションなどを敷いて、保温力を高めるよう工夫しましょう。
また、暖房カーペットなどを敷いて、床を温めることも多くありますが、動かずに同じ場所で眠ることが多い老犬は、低温ヤケドなどにも十分注意する必要があります。暖房カーペットにはカバーをして、直接肌に当たらないよう気をつけてあげましょう。また、自然と脱水していることがあるので、十分な水分を与えることも忘れないでください。カーペットのコードなどが床にある場合は、足の悪い老犬が絡んで転んだりしないよう、配慮も必要です。
ストーブやファンヒーターなど火気を使用する暖房器具は人気があり、ストーブの前を陣取って寛ぐ老犬の姿もよく見かけます。
気をつけたいのは、動くときにうっかりしっぽが火に当たることのないよう、火傷には注意をしましょう。また、ファンヒーターなど熱風がでる場合も、近づきすぎや、吹き出し口に前足を乗せないよう注意します。吹き出し口の温度はかなり高く、火傷をする可能性があります。
長時間、暖房器具の前にいることが多い老犬は、肌が乾燥し、皮膚炎や乾燥肌の原因になります。定期的に老犬を移動させ、暖房器具を遠ざけるなど、適度な距離をとって上手に使うことが必要です。
起毛した毛布やクッションなど、暖かな保温用品を上手に使って、健康的に冬を乗り越えていきましょう。また、被毛の薄い犬種や、寒さが苦手な犬、寒暖差で体調を崩しやすい犬の場合、散歩するときに洋服を着せるなどの寒さ対策をするとよいでしょう。
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