老犬と雪遊び
2018.01.22
お天気が続き空気がカラカラに乾燥しているかと思えば、爆弾低気圧で雪が降り続く・・。冬のお天気は老犬にとって注意しなくてはならないことがたくさんあります。
銀世界を見るとはしゃいでしまうのは人も犬も一緒です。
ただ、雪の中を駆け回る愛犬達が思わぬ怪我をしたという話もよくあります。雪が降った時の注意はどのようなものでしょう。
よく目にするのは、珍しい雪をハクハクと食べている犬達です。酸性雨という言葉があるように、大気中には目に見えない様々な汚れがあります。雪も雨と同様で、その汚れと一緒に降ってきます。雪には大量でないにしても大気中の埃や汚染物質が含まれているので、微量とはいっても食べさせないほうが良いでしょう。
また、積雪量が少ない場合は雪の中に砂や小石が混じってしまうこともあるので、気をつけましょう。
雪遊びの後に愛犬がお腹を壊したという話もよく聞きます。長時間の遊び過ぎで冷えからお腹を壊す老犬も多いようです。楽しい時間ですが、遊ぶ時間には区切りをつけて、早々に切り上げるのも得策です。
また、紫外線にも要注意です。夏の直射日光は注意する方は多いですが、雪の反射率を気にする飼い主さんはあまりいません。雪の紫外線反射率は80~90%と言われています。アスファルトが10~20%なので、その反射率はかなり高く、肌や被毛、目への影響は大きいと言われています。将来的な白内障のリスクを低くするためにも、日差しが強い時間帯の雪遊びは避けた方が良さそうです。
短毛の老犬や皮膚に障害がある老犬の場合は、冬の乾燥でバリア機能が低下しているうえに多くの紫外線を浴びると、水分がさらに蒸発し、皮膚に大きなダメージを与える可能性もあるので注意が必要です。
雪遊びのあとは、シャンプーなどで汚れを落とし、被毛・皮膚・肉球の保湿をしてあげることが大切です。
また路面凍結で転倒したり、雪の中に隠れていた小石や枝で肉球を傷つけてしまうことがあります。さらに危険なのが、道路に撒かれた融氷剤の塩化カルシウムが、雪や雪が解けた水の中に含まれていることもあり、皮膚や肉球に付着すると赤くただれて皮膚が剥がれ、炎症を起こす原因になります。
このような目に見えない危険な物質から足を守るためには、靴を履かせることも有効です。靴を履いて歩くには練習も必要ですが、防災の時にも役に立つので、1足持っていても良いと思います。
雪の日は、愛犬との想い出を作れる特別なひと時です。安全に遊ぶための配慮を頭の片隅に置きながら、愛犬と一緒に楽しい時間を過ごしましょう。
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