老犬の冷え性!予防と対策
2018.05.06 (老犬ケア)
少し前まで暖房をいれていたのに、急に暑くなったせいで冷房を利用した方もいらっしゃるかもしれません。暖かくなっても手足に冷えを感じる方は女性に多く、冷え性にとって冷房を使う季節は辛い時期でもあります。
老犬にも冷え性があるといわれています。老犬の冷え対策はどんなことに気をつけたらよいか、まとめてみました。
人は末端冷え性といわれるように手先や足先だけが冷えてしまう冷え性の方が多くいますが、ワンちゃんも足先が冷えてしまうことが多いようです。人と同じように、寒さを感じると血液を体の中心に集めて保温をしようとするため、足先の毛細血管では血行が悪くなり、冷えが生じてしまいます。血液が末端まで行かないと、肉球を触った時に冷たく感じることがあります。 冷たい空気は下に溜まりやすく、床に寝ている老犬は人以上に冷えていることがあり、人が快適に思う温度でも、老犬は丸まって震えていることがあるかもしれません。床付近に温度計を置いておくと、室温との違いがよくわかります。
老犬が冷えを感じている時に出る症状はいくつかあります。
・肉球が冷たい
・丸まって体が震えている
・耳の中や歯茎が白く見える
老犬の体は、冷えた状態が続いていると下痢や関節の痛みなどさまざまな症状が表れます。筋肉が落ちて、動きが鈍くなっている老犬の場合は血行が悪くなりがちです。また脂肪のついていない関節部分は冷えやすく、冷えると痛みが出て、いっそう動くのを嫌がります。動かさないことでしびれが出て、ますます動かないという悪循環に陥ってしまうことがあるのです。このようなことが続くと、寝たきりの老犬になってしまう恐れがあるため、早めに原因を改善して冷え性から解放してあげましょう。
身体が冷えると胃腸の動きが悪くなり、消化不良を起こすことがあります。消化に時間がかかる老犬の場合、胃腸の動きが鈍ると嘔吐や下痢などの症状が出て、辛い思いをしてしまいます。しっかり栄養をとらないと血流の循環もよくならないので、体温を維持することも大切です。 冷え性を改善する方法はいくつかあります。
・単純ですが、温める!
布団の下に電気カーペットを敷いたり、タオルに包んだ使い捨てカイロを布団にいれて、保温をします。犬用の腹巻でお腹を温める方法もあります。靴下を履けるワンちゃんであれば、足先を温めるには有効です。
・マッサージ
足先や関節など血流が滞りやすい部分をマッサージしてあげることで、血行やリンパの流れを促します。スキンシップもはかれるので、ワンちゃんも大満足です。
・運動をさせる
家の中の床材を滑りにくいものにして、ゆっくりでも歩かせるようにします。お散歩好きな老犬であれば散歩の時に早足やゆっくり歩きなど、歩く速度にメリハリをつけて、軽い運動をさせましょう。
室内で暮らすようになって体温調整が苦手な老犬が増えているようです。熱中症対策として、冷房や除湿を使って室温、湿度を適切に保つことは大切ですが、ワンちゃんの状態を確認して冷えがある場合には、冬だけでなく、春から夏にかけても冷え性対策を心がけて、大切な愛犬が健やかに過ごせるように工夫してください。
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