老犬ホームの選び方
2019.07.31 (老犬ケア)
愛犬が老い、介護が必要になった時、飼い主はどうしたらよいのでしょうか。
もちろん愛犬が慣れ親しんだ自宅で飼い主自身が最後までお世話してあげることが最善であることはいうまでもありません。しかし老犬の介護は想像以上に大変です。
私たち老犬ケアにお問い合わせいただくなかにも愛犬の介護に疲れ果て、飼い主ご自身が心身ともに疲れ果ててしまったという方も多くいらっしゃいます。
そのような時に強い味方となるのが老犬ホームです。
老犬ホームは終身、長期のお預かりにかぎらず、短期のお預かりや日中のみのお預かりにも対応してくれる老犬ホームもあるので、ご自身の環境にあわせて上手にサポートを受けるのも良いでしょう。
そして実際サービスを受けようという段階になって気になるのは、どんな老犬ホームを選べば良いのかということ。今回は失敗しない老犬ホーム選びのポイントをお話します。
まず一番大切なことは立地と料金だけで選ばないということです。
老犬ケアで相談を受ける中で感じるのは、多くの飼い主が立地と料金以外のことに無頓着であるということです。しかし、この二つだけで大切な愛犬のお預け先を決めるのは危険です。
料金だけでなく、どういったサービスを提供しているのか、どういった人が運営しているかも良く検討しましょう。
立地も同様に、預け入れ後どれくらい面会に行くのか、どこまでなら面会に行ける範囲かを考えて選択しましょう。面会に行ける範囲であればやや遠くても愛犬にあった施設を選ぶことが大切です。
以上のことを踏まえたうえで、施設選定には以下の3つポイントを押さえましょう。
1. 現地を見学する
現地に足を運ぶとインターネットやパンフレットでは分からないことも知ることができます。
老犬ケアがご紹介する施設はすべて私たちのスタッフが現地に足を運び施設を見ていますが、お問い合わせいただく方には、できるかぎりご自身で現地を確かめることをお勧めしています。
2. 施設の責任者とじっくり話す
意外と重要なのが施設スタッフと飼い主の方の相性です。
施設のスタッフがどういう気持ちで犬たちと接しているのか、またお預けされる飼い主のみなさんにどのようにあって欲しいと思っているのかを確かめ、この人なら大切なペットを預けても大丈夫と思えるスタッフがいる施設を選びましょう。
3. 今までの生活を考慮する
24時間スタッフ常駐、動物病院併設、ご自宅に近い環境の施設など、各施設の特徴は様々です。病気がちのペットであれば動物病院が併設されているような施設が安心でしょう。また寂しがり屋さんであれば、スタッフの自宅が隣接した施設など、料理のにおいや生活音がある環境のほうが楽しく暮らせるでしょう。
できればこのような情報収集はご自身やペットが元気なうちにしておきましょう。実際に介護が必要になってからでは、情報収集、検討する時間や、ご家族の意見をとりまとめる時間がなくなることがあるからです。
いざというときに頼れる場所を事前に知っておくことで、飼い主も余裕をもった心で愛犬と向き合うこともできるようになるはずです。
(医療監修:獣医師 先崎直子)
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