9/1は防災の日。大切な愛犬の備えも忘れずに。
2019.08.31 (老犬ケア)
今夏、豪雨被害にあわれました方にお見舞い申し上げます。
9月1日は防災の日。
これは関東大震災が1923年9月1日に発生したことから制定されました。
地震国日本に住む私たちは災害から切っても切り離せない環境にあります。さらに近年は地球温暖化の影響か、気象災害が急激に増加しています。
今回は防災の日にちなみ、愛犬の災害時への備えについてお話します。
環境省が提供している「災害時におけるペットの救護対策ガイドライン」によると、災害時、ペットは飼い主と同行避難※をすることが原則とされています。つまり災害時は愛犬を連れて避難所に行くということです。
その際に問題なるのが愛犬の受けるストレスです。
もともと犬は環境変化に敏感な生き物ですが、高齢になった場合はさらに敏感になるため、強いストレスを受け体調を崩したり、死に至るケースもあります。
そのようにならないために飼い主は愛犬に「社会性」を身につけ、日ごろから準備をしておくことが重要です。
愛犬とともに避難所に避難した場合、避難してきた方々や、その方が飼っているペットなど知らない人間や犬に接することになります。
また多くの避難所は、犬や猫と人間の避難生活の場は別になっているため、飼い主と四六時中一緒にいるという訳にもいきません。目の届かないところで、犬や猫への接し方をご存じない人が愛犬に触ろうとするかもしれません。
いままでに他の人や犬に接してきていない愛犬にとってこれは強いストレスとなります。そのようなストレスを減らすため、家族以外の人や他の犬とも仲良くできるよう日ごろから訓練しておくことが愛犬のためとなるのです。
具体的には散歩の際に他の犬と挨拶する時間を作る、ドッグランに連れて行くといったことで、他の犬との接し方を覚えさせます。犬の保育園にあずけて訓練してもらうのも一つの選択肢でしょう。
また散歩中に他の飼主さんに触ってもらったり、ご自宅にご家族以外の方を招いたりして家族以外の方に慣れさせるのも大切です。
最初のうちは他の人や犬に強い警戒感を示す場合もあるでしょう。
しかし、嫌がるからと飼い主があきらめてしまうと、いざという時に愛犬を守れなくなってしまいます。適切な方法で、根気強く徐々に慣らしていってあげてください。
普段の余裕のある時の訓練がいざという時に愛犬の命を守ります。飼い主として責任をもって愛犬に社会性を身につけさせましょう。
※ 避難所によってはペットの同行避難に対応できないケースもあります。詳しくは地元自治体に事前に確認しておくと良いでしょう。
災害時におけるペットの救護対策ガイドライン
東京都の同行避難への対応(2015年9月時点)
(医療監修:獣医師 先崎直子)
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