高齢期への備え「ペット保険」という選択
2019.09.12 (老犬ケア)
今回は、愛犬のもしものための備えについてのお話です。
グラフを見てわかる通り、愛犬や愛猫の診療費は年齢を重ね高齢期になるにつれ高くなっていきます。若い頃に「元気だから」と安心していると、高齢になって思わぬ負担に苦しむことになりかねません。
そのための備えの一つがペット保険です。
一般的にペット保険も人間の生命保険や医療保険同様、若い年齢から加入したほうが保険料は安くなるので、若い年齢のうちからペット保険を検討するようにしましょう。
老犬、老猫だからとペット保険の加入をあきらめる必要はありません。保険料は高くなりますが、高齢でも加入できるペット保険もあるので検討してみてもよいでしょう。
加入する際は保険料だけでなく、補償内容をよく確認することが大切です。
診療費の負担割合、上限額、手術時の対応など、ペット保険によって補償内容は様々です。また既往症がある場合、病気やケガの種類によっては補償が受けられないケースもあるので注意しましょう。
もうひとつ大切なことは窓口精算に対応しているかです。
窓口精算とは、動物病院で診療費を支払う際、保険証を提示することで保険負担部分を差し引き、飼い主の負担分のみ支払いで診療を受けられる制度で、保険会社によってこの制度の有無が異なります。
この制度が使えるペット保険でも、保険会社によって提携動物病院が異なってきます。提携動物病院が多い、またはかかりつけの動物病院が提携しているペット保険を選ぶと良いでしょう。
窓口精算ができないペット保険の場合、診療費の全額を一度飼い主が立て替えた後、保険会社に請求、保険金の支払いを受けることになります。診療費が高額となった場合、その全額を一時的に負担する必要があることを注意してください。
もちろんペット保険が唯一の解決策ではありません。
高齢期に備えて飼い主自身で積み立てていく方法もあります。
いずれにせよ大切なことは愛犬、愛猫が元気な若いうちに過信しないことです。高齢の愛犬、愛猫をお世話された飼い主仲間に相談してみるのも良いでしょう。
老犬・老猫でも入れるペット保険のご案内はこちら(12歳11か月まで加入可能)
老犬・老猫のペット保険について
(医療監修:獣医師 先崎直子)
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