老犬のお世話 食事について
2019.10.29 (老犬ケア)
ご飯を食べない、ご飯の量が減ったなど、食欲不振の症状が出ると、栄養バランスが崩れて愛犬の健康状態が悪化します。
食事量は体調の大切なバロメータなので常に注意深く観察しましょう。
ご飯を食べなくなったり食事の量が減った場合、まずは動物病院へ行き、獣医師に相談してください。
病気が原因ではなくても食事量が落ちている場合、次のような工夫をすると良いでしょう。
ご飯の姿勢を見直す
老犬になり足や首の筋肉が低下することで、食事の姿勢が辛くなるケースがあります。 食事台を置く、台の高さをやや高くするなどして、楽な姿勢で食べられるようにしてあげましょう。
手に持って愛犬の口の前に持っていけるような、取手付きのお皿も市販されています。
香りが出るようにする
お湯で温めると香りを出て、愛犬の食欲をそそる効果があります。熱湯だと熱で栄養素を破壊してしまったり、愛犬がやけどしてしまうことがあるので人肌程度の温度で時間をかけてふやかしましょう。
食事の回数を増やす
老犬になると消化器の機能が低下するので食事量が落ちる傾向にあります。一回当たりの食事量を減らし、回数を増やしてみましょう。
ご飯(ドッグフード)を見直す
人間同様、愛犬も年を重ねると代謝が落ちてきます。
成犬用フードだと内臓に負担がかかることもあるので、獣医師と相談しながらシニア用のドッグフードを試すと良いでしょう。
以上が老犬になってからの食事の対応ですが、愛犬が若いうちから是非飼い主のみなさんに心掛けて欲しいことがあります。それは歯磨きを習慣化して、愛犬の歯の健康を保ってあげることです。
歯が抜けたり、歯周病を患っていると、食事が満足にできないことがあるからです。
良い口内環境を保つことは老犬になっても楽しく食事することにつながります。大切な愛犬のため、お口廻りのお世話もしっかりとしてあげましょう。
食事の介護用品はこちら
(医療監修:獣医師 先崎直子)
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