施設訪問記 ALOHA MIMITAN
2019.11.06
大阪府大阪市にある老犬老猫ホーム「ALOHA MIMITAN(アロハ ミミタン)」を訪問し、オーナーの細川さんにお話を伺ってきました。
今年10月にオープンしたばかりというこの施設は、老犬老猫ホーム以外にもペットホテルやペット保育園、ペットシッター・訪問介護も手がけ、老犬だけでなく様々なペットたちのお預かりに対応しています。
近鉄南大阪線の北田辺駅から徒歩5分の住宅街の中にあり、隣には公園があるため、公園に遊びにきた子供達にも親しまれる地域のマスコット的な存在になりたいと話す細川さん。
「この場所にはもう長く住んでいて、すごくいい場所だと思っています。向かいはお年寄りのためのデイサービス施設で、裏は印刷工場なので夜間の音も気にならないですし。このあたりはワンちゃん飼ってる人が多いので、開業前にご挨拶に回った時もみなさんすごく応援してくださいました。」
細川さんはもともと法律事務所にお勤めでしたが、子供の頃から好きだった動物たちのために何か恩返しになることがしたいと施設の開業を目指し、独学でペット看護師やペットセラピスト、動物介護士など様々な資格を取得されました。
資格を取った後、まずは施設運営のための勉強をしようとペットシッターの大手FC店に入ったそうです。
「未経験だったし、年齢的にも若くはないので難しいかなと思っていたんですが、面接してくれた統轄部長の人が偶然にも高校の先輩で。ペットを好きな気持ちや熱意を汲んでくれて採用してもらうことができました。」
その後お店の店長を任され、ペットシッターの仕事以外にもスタッフの管理や営業活動など、仕事は多岐に渡りました。「ペットのお世話は好きだけど、初対面の飼い主さんと話すのは苦手」というスタッフも多く、そういった人はだんだんペットのお世話以外の仕事が負担になっていって続かなくなるのだとか。ペットだけでなく、人と接する仕事の大切さを学んだといいます。
「ペットシッターをしていた時に感動したのが、動物病院に余命宣告されたネコちゃんのシッターを任された時、1日30分の時間だけでも話しかけ続けていたら目が生き生きしてきたんです。そのうちに元気が出てきて、オムツが外れて…。今ではインスタで走り回ってる姿がアップされてて。そういう姿を見られるのが一番幸せです。」
飼い主が留守にしている間、ペットは寝ていることが多いため、動かずにいるとだんだん弱っていってしまうのだそう。シッターや施設に預けることで脳が活性化されて元気になるケースもあるため、そういったサポートができる施設にしたいと細川さんは語ります。
「施設の名前にALOHAをつけたのは、ハワイのようにゆったりとした時間を過ごしてもらいたいから。のんびりリラックスして元気に長生きしてもらえるような施設をつくっていきたいです。」
お預かりしている間の過ごし方は自宅で過ごしていたときと同じように、それぞれのスタイルに合わせて対応可能とのこと。まだ開業間もない施設ですが、ペットの見せてくれる笑顔に何よりもやりがいを感じるという細川さんの思いやりが随所に感じられ、今後地域に溶け込んで賑わう様子が楽しみになる訪問でした。
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