新生活にご用心。環境の変化による愛犬のストレス
2020.03.17 (老犬ケア)
春を迎え、新しい環境での生活が始まる方もいらっしゃるのではないでしょうか。引っ越しや新生活の始まりに伴う環境の変化や飼い主さんの生活スタイルの変化に、愛犬はとても敏感です。
今回は犬が環境の変化によって感じるストレスの症状についてご紹介します。
■サインを見逃さないで!愛犬のストレスチェック
犬がストレスを感じると、人間と同じように食欲がなくなったり、下痢の症状が出たりすることがあります。
愛犬のこんな症状には注意が必要です!
・下痢
・食欲がない
・元気がない
・体を執拗になめ続ける
・自分のしっぽを強く噛む、追い回す
はじめは軽度の食欲不振や体をかいたり、ブルブル体を振る仕草が目立つようになります。さらにストレスが強くなると毛が抜けたり、下痢・嘔吐、自分のしっぽを強く噛んだりと、異常行動が見られるようになります。
体の変化以外に、情緒面でも攻撃的になったり、元気がなくなって何もしようとしなくなったりということもあります。日頃の様子を注意深く見ることで、愛犬の気持ちに気付くようにしましょう。
◾️毎日心がけたい!犬のストレス解消法
新生活が始まり、愛犬がいつもと様子が違うなと感じた場合、ストレスを発散できるようできる限りサポートしてあげるとよいでしょう。
【スキンシップをたっぷりとる】
環境の変化があった場合は、なるべく愛犬と一緒に過ごす時間を増やし、おもちゃを使って遊んだり、側にいって撫でてあげたりして、スキンシップを行いましょう。
慣れていない家でお留守番することに犬は不安を感じるため、平日は早めに帰宅し、休日はともに自宅でゆっくり過ごすなど、犬が新しい環境に慣れるまではできる限り一緒にいることが大切です。
【以前の家で使っていたものを使用する】
引っ越しに伴い、毛布やおもちゃなどを全て新しいものにしてしまうと、自分の臭いがするものがなくなり、不安を感じてしまいます。
すべて買い換えるのではなく、愛犬が愛用しているものは捨てずに新居に持っていくとよいでしょう。犬は臭いに敏感であるため、もし古くなって買い換えるなら、新しい環境に慣れてからがベストです。
【散歩に出かける】
新しい土地を散歩することは、その土地に慣れることに繋がります。散歩は犬にとって、ストレス発散になるため、犬の性格やストレスの度合い、体調への配慮などが必要ですが、積極的に散歩に出かけるとよいでしょう。
毎日忙しくても散歩だけはかかさないようにしてあげてください。慣れてくると、コースを覚え、心地よい散歩コースを自ら見つけ、そのうちに新しい土地や環境にも慣れていくでしょう。
◾️まとめ
人間にとっても新生活はストレスを感じやすいように、犬も不安や戸惑いを感じてしまうものです。そのため、新生活が始まったばかりの頃は、愛犬の様子をよく観察し、日頃のケアを怠らないようにしましょう。
(医療監修:獣医師 先崎直子)
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