老犬と楽しむアウトドア。快適に過ごすための注意点
2020.05.23 (老犬ケア)
ポカポカ陽気が心地いい今日この頃。愛犬を連れてアウトドアに出かけたくなる時季でもあります。
しかし犬も年をとることで足腰が弱くなり、以前と比べ体力も低下してしまうため、キャンプやバーベキューに連れていく際には注意が必要になってきます。
そこで今回は、老犬と安心してアウトドアを楽しむためのポイントをお伝えします。
■体力に合わせた移動距離を意識する
体力が低下し疲れやすくなっている老犬には、移動距離や滞在時間なども配慮してあげましょう。さらに若い時と比べ新しい環境への対応力が低下しているため、無理をさせると帰宅後体調を崩してしまうことにもつながります。普段の愛犬の様子を見ながら、行き先などを決めるとよいでしょう。
また移動する際はこまめに休憩をはさみ、なるべくストレスがないような状況を作るよう心がけてください。
◾️移動中も空間作りを配慮
老犬は足腰が弱くなり、身体も硬くなっています。長時間狭いスペースで過ごすことでますます身体に不自由を覚えてしまいがちです。そのため車での移動中には快適な空間作りが重要。
老犬の場合、座席から落下して怪我をしてしまう恐れがあるため、足元に大きめのクッションやフットレストを設置して隙間を埋め、身体に負担がかからないような空間を作りましょう。
◾️過度なアクティビティは避ける
若くて元気な犬の場合は、一緒にカヌーに乗ったり、川で泳いだり、思う存分飼い主と一緒にアウトドア体験を満喫できるでしょう。
しかし老犬ともなると、若い頃のように体力が追いついていきません。飼い主としては、せっかくの機会だからたくさん遊んで楽しんでほしいという気持ちもあるかもしれませんが、無理は禁物です。
愛犬にとって単純に家族と一緒に過ごし、外の空気を吸い、身体を撫でてもらうだけでも十分な刺激になるものです。
無理して身体を動かすと、怪我や持病の悪化にもつながりますので、ゆったり過ごせるよう配慮してあげるとよいでしょう。
◾️水分補給はしっかり
春から夏にかけては気温が上がってくるため、熱中症予防としてこまめな水分補給が求められます。特に身体の低下している老犬は熱中症が重症化しやすいため、飼い主も時間を見ながら水分を与えるようにしてください。
◾️まとめ
愛犬も年をとり、自由に動けなくなっていきます。しかし、家族と一緒に外出できることは楽しいこととして変わりありません。
ただ、足腰が弱くなっていることから、怪我がないよう十分な注意が必要。また老犬になるとトイレの失敗もしやすくなってくるため、トイレ休憩も必要以上に注意してとるようにしましょう。
愛犬の体調を考慮して無理のない範囲でアウトドアを楽しんでくださいね!
(医療監修:獣医師 先崎直子)
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