老犬と子どもが一緒に過ごすための注意点を解説
2020.07.21 (老犬ケア)
犬と子どもは、よき仲間として遊んだり、犬が子どもの守り手にもなってくれたり、ときとしてかけがえのない絆が生まれることさえあります。
しかし反面、お互いにとって脅威の存在になってしまうこともあるため、付き合い方には注意が必要です。
犬と子どもが一緒に過ごす場合、どんな点について考えておけばよいのでしょうか?詳しく解説していきます。
■老犬にとって子どもはどんな存在?
子どもはまだ自分を上手くコントロールできず思うがまま行動するため、老犬にとっては予測不能な不可解な生き物に映るかもしれません。
子どもにありがちな行動としては、突然大きな声をあげて走り回ったり、犬に対して尻尾を引っ張るなど乱暴な扱いをしたり、犬が遊んでいるものを取り上げたり、悪気がなくても犬にとっては不快に感じてしまうこともあるでしょう。
なかには歳をとってから、頑固になったり、攻撃的になったりする犬もいるため、自由気ままに振る舞う子どもに対して堪忍袋の緒が切れて噛んで怪我をさせてしまうケースがあります。
小型犬でも深い傷をつくることがあり、大型犬ならなおさら大怪我になってしまうことも…。まずはお互いに慣れさせてから距離を縮めていく必要があります。
◾️老犬と過ごす際に注意すべき子どもの行動
【赤ちゃんの場合】
突然の赤ちゃんの存在に愛犬もびっくりしてしまいますので、まずは赤ちゃんの匂いがついたものをかがせるなどして匂いに慣らしてみましょう。
そして愛犬と接する時は赤ちゃんを抱いた状態で、安全な範囲でそっと犬に近づけて、匂いをかがせてまずはご挨拶。ただし新生児の場合は、犬を赤ちゃんに触らせたり、舐めさせたりすることは避けるようにしましょう。
【幼児の場合】
自由に走り回って遊べるようになると、子どもも積極的に犬と触れ合うようになるでしょう。しかし接触が増える分、万が一の事態も起こり得るため、子どもが犬と触れ合うときは目を離さないようにしてください。
眠っている間に子どもからちょっかいを出されたり、食事やオモチャを横取りされたりすることで、愛犬も時として荒い態度に出ることがあるかもしれません。そんなときは、愛犬を子どもから話して、快適に過ごせる場所にうつしてあげましょう。
子どもには、犬に対して乱暴にしてはいけないということを伝え、撫で方などを教えるようにします。同時に愛犬には子どもに飛びついたり、噛んだりしてはいけないことをしっかり教えていきましょう。
その際は、子どもと同様に愛情を愛犬にも注ぎ、さみしい思いをさせないようにしましょう。
◾️まとめ
夏休み期間中など、子どもを連れて犬を飼っている親戚の家を訪れる機会があるかもしれません。犬も子どもも快適かつ安全に過ごせるよう周りが配慮することで、お互いによりよい関係を築くことにつながりますよ。
(医療監修:獣医師 先崎直子)
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