老犬介護に必要なものは?快適に介護ができる便利グッズ
2020.10.20 (老犬ケア)
初めての老犬介護は色々と戸惑いがあるものです。どんなものが必要になるのかもわからないことが多いでしょう。
そこで今回は、老犬介護の際に必要となる介護用品を解説。飼い主も犬もそれぞれ介護のストレスを軽減してくれるような便利グッズをご紹介します。
■トイレのサポート用品
介護が必要になった段階では、自力でトイレに行くのさえなかなか難しくなっているでしょう。そのため室内でトイレシートを使って用を足したり、オムツが必要になってきたりします。
犬用のオムツも売られていますが、人間の赤ちゃん用や介護用のものにしっぽ部分に穴をあけて代用することも可能です。太ももまわりやしっぽの付け根は漏れやすいため、この部分がしっかりフィットするものがよいでしょう。
オムツはかぶれの原因にもなるため、夜間やお出かけ時など必要な時のみ着用することをおすすめします。
日中自宅でオムツを使用しない場合はお尻の周辺にトイレシートを敷いておくとかぶれの心配もなく、処理がしやすいでしょう。
■食事のサポート用品
高齢になると消化機能が低下したり、硬いものは食べづらくなるため食の好みも変わってきます。そのためシニア用の柔らかいフードに切り替えたり、自力で食べるのが困難な場合は流動力に変えたりする必要も出てくるでしょう。
また立って食事ができる犬でも足のふんばりがきかなくなり、食べる体勢が負担になってくるため、上部が斜めになっているフードボウルや食器の高さが調節できる食事スタンド、飼い主さんが食器を持ちながら与えられる持ち手付き食器などを活用すると快適に食事がとれるでしょう。
■散歩のサポート用品
歩くことで筋肉の衰えを防ぐことができるため、足腰が弱ってもなるべく散歩にでかけることは推奨されています。ただし歩行補助をしながら無理のない範囲を守りましょう。
例えば、足腰に力が入らず自力ではうまく歩けない場合は、歩行補助のハーネスを活用しましょう。飼い主さんがサポートしてあげることで、自力で歩く練習にもなります。
また歩くのもままならない状況であれば、カートを使い散歩を楽しむのもいいですね。
■床ずれ予防用品
老犬は寝たきりになってしまうと「頬骨」「肩」「ひじ」「手首の関節」「ひざ」「骨盤」「足首の関節」に床ずれの症状があらわれることがあります。
一度床ずれができると治りにくいため、床ずれ予防のマットや犬用のベッドを活用しましょう。マットやベッド以外にも足に巻きつけて使う床ずれサポートという床ずれ予防グッズも販売されています。
◾️まとめ
老犬介護はお互いに大変な思いをすることが多々あることでしょう。
しかし今はさまざまな便利なサポートグッズが販売されているため、道具に頼るのも一つの手です。
愛犬の負担を減らしながら飼い主さんも少しでも日々を快適に過ごせるよう、自分たちに合った介護用品をぜひ見つけてみてください。
(医療監修:獣医師 先崎直子)
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