疲弊しないために!共働きで老犬介護をするポイントを解説
2020.11.21 (老犬ケア)
働きながらの老犬介護は飼い主さんにとって負担が大きいものです。寝不足からイライラしたり、疲れやすかったり、なかにはノイローゼになってしまうことも…。そのためには家族と協力しながら工夫して介護をすすめることが重要になってきます。
そこで今回は仕事と老犬介護を両立するためのポイントをまとめました。
■働きながら老犬介護をするための工夫とは?
【ペットシッターや一時預かりサービスを利用する】
仕事で留守にする日中は、ペットシッターといったプロの手を借りるのも介護方法の一つです。寝たきり状態など、目が離せない状態になった場合などには選択肢の一つとして検討してみてください。
経験豊富なペットシッターにお願いすることで飼い主さん自身も、老犬介護に関する知識を学ぶ機会にもなるでしょう。
【自宅にカメラを設置して会社から様子を確認する】
老犬になると容体が急変したり、なかには部屋の狭い場所から出られなくなったりと、アクシデントやトラブルが起こりやすいものです。
そのためドッグカメラを自宅に設置して、会社からも遠隔で確認できる環境を整えておくと飼い主さんも安心でしょう。
【職場から近い場所への転居や転職を視野に入れる】
自宅から職場が遠いと、愛犬の体調が急変した時などにすぐに駆けつけられないデメリットが生じます。介護の状態が深刻になってきた場合は、職場からなるべく近い場所に転居することも選択肢の一つとして持っておきましょう。持ち家で転居が難しい場合は、転職を視野に入れて動いていく必要も出てきます。
あまりの介護の大変さに仕事を辞めたいと思う飼い主さんも多いでしょうが、介護にはお金がつきもの。病院に通う回数も増え、薬代や介護用品で出費もかさみます。家計と相談しながら、家庭ごとに最適な方法を探ってみることが大切でしょう。
【終生までお願いできる老犬ホームを検討する】
一時預かりから一生涯に渡る預かりをお願いできる老犬ホーム。24時間体制で愛犬を見守り、投薬や食事の支給といった基本的な介護から寝たきりケアまで幅広く対応してくれます。
老犬ホームに預けるという選択は飼い主さんにとっては一番負担の少ない方法になりますが、問題はかかる費用が大きいこと。費用の目安は月6万円ほどで、地域や業者によっても差があります。また犬のサイズや介護の重度によっても価格は変わってきます。
老犬ホームはまだ全国的にも数が少ないため、しっかり情報収集をして愛犬にとって本当によい場所を選択してあげることがとても重要です。
◾️まとめ
人間の介護も想像を絶するほど大変なものですが、同様に犬の介護も生活が一変するほど負担が大きいもの。無理をしすぎて飼い主さん自身が心身のバランスを崩さないよう、誰かの力を借りながら、工夫して介護に取り組めるとよいですね。
(医療監修:獣医師 先崎直子)
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