季節の変わり目に要注意!愛犬の体調不良と予防策
2021.09.24 (老犬ケア)
人間同様に季節の変わり目になると犬も体調を崩しやすくなります。1〜6歳ほどの成犬であれば免疫機能も高く、軽度の体調変化を起こす程度ですが、問題は子犬と老犬。
どちらも体力がなく、免疫機能が低下しやすい傾向にあるため、ちょっとした体調不良から病気を発症してしまう危険性が高くなります。
そこで今回は、季節の変わり目に起こる体調不良の原因や予防策について解説します。
■ 自律神経の乱れによる体調不良
季節の変わり目は気温の変化が生じやすくなります。朝と夜の温度差が大きくなるため、体温の調節機能がうまくできなくなってしまうことがあります。
また、気温の変化は自律神経にも影響を与えます。
自律神経とは、内臓や血管などの働きをコントロールし、体内の環境を整える神経のこと。気温の変化により自律神経が乱れ、体調を崩しやすくなります。
■ 季節の変わり目に注意したいこと
【皮膚トラブル】
犬の換毛期は春から7月頃にかけてと、秋から11月にかけての年2回行われます。ちょうど季節の変わり目にあたります。
換毛期に手入れを怠ると毛玉ができ、湿疹やかゆみなどの皮膚トラブルの原因となります。不要な被毛を取り除くためにブラッシングなどのケアをしっかり行いましょう。
【食欲不振】
季節の変わり目は、気温が下がることで動きが緩慢になり、食べる量が減ることがあります。
朝は食べないけれど、夜はよく食べるなどの食べムラが見られることも。朝は散歩をして血流がよくなってからフードを与えると食事量が通常量に戻ることもあります。
【アレルギー】
近年はアレルギーを持っている犬が多い特徴があります。アレルギー性皮膚炎によるじんましんや湿疹を爪でひっかき、出血や脱毛などを引き起こしてしまうことも。
花粉や黄砂、ノミなどがアレルギーの原因になるといわれています。愛犬がどんな時に痒がっているかを観察し、必要に応じてノミ・ダニ予防薬を処方してもらうなどの対策を講じましょう。
■ 季節の変わり目に実践したい予防対策
【朝・夜の外出を控える】
季節の変わり目に寒暖差を感じやすいタイミングは朝と夜。体が冷えやすくなるため、散歩に出かけるのは暖かい日中や夕方前までの時間を狙いましょう。
【散歩の場所に気を配る】
ノミ・ダニは草むらに潜んでいる寄生虫の代表格です。散歩中はなるべく草むらは避けるようにすると安心です。
【皮膚を清潔に保つ】
換毛期に抜け落ちる古い毛をしっかり取り去るブラッシング。血行を良くし、皮膚を清潔に保つために必要なケアです。
さらに定期的にシャンプーを行うこともポイント。その際は乾燥を避けるために低刺激かつ保湿効果のあるシャンプー剤の使用をおすすめします。
◾️ まとめ
体調がゆらぎやすい季節の変わり目には、愛犬の変化をいち早く察知できることが重要。元気があるか、皮膚に炎症を起こしていないかなど、一日一回は確認しておくと安心でしょう。
(医療監修:獣医師 先崎直子)
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