「成犬のしつけポイント!子犬と違う点は?」。【老犬ケア】

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成犬のしつけポイント!子犬と違う点は?

2021.11.12 (老犬ケア)

お座りをする老犬しつけは子犬の頃に行うのが一般的です。しかし、成犬になってもなかなかしつけが至らず困っている飼い主さんも多いかもしれません。
そこで今回は、成犬からでもできるしつけを解説します。

■ 成犬からでもできるしつけの種類

成犬のしつけは内容によって可能かどうかが決まります。
例えば、「待て」「お座り」といった基本的なしつけは比較的実践しやすいでしょう。さらに無駄吠えや引っ張り癖などをやめさせたり、軽減したりすることが可能です。
しかしトイレや噛み癖は完全に直すことが難しいとされています。

■ 成犬の「無駄吠え」を直すしつけ

犬は吠えることによって、要求や不安といった感情をあらわします。そのため無駄吠えの原因によって対処法が異なります。まずはその原因を見極めましょう。
原因に目星がついたら、あとは実践してみてください。

【不満や要求による無駄吠え】
このタイプは吠えれば思う通りになると考えているケースが多いでしょう。
吠えるたびに要求に応えてしまうと無駄吠えを直すことはできません。そのため無駄吠えが始まったら飼い主さんは徹底的に無視するのが有効的です。
その後、次第に静かになったらそのタイミングでほめてあげましょう。

【分離不安による無駄吠え】
飼い主さんの姿が見えなくなると不安になって無駄吠えしてしまうケースです。まずは愛犬の精神的自立を促してみましょう。
例えば広くてゆったりとしたスペースで愛犬がリラックスできるか環境を作り、精神的な安定をはかります。外出時に無駄吠えがひどい場合は、外出時の行動(鍵を持つ、バッグを持つなど)を外出しないときにも行うようにしましょう。
「通常と異なる行動」に慣れさせることで不安を軽減し、無駄吠えを直すことにもつながります。

■ 成犬の引っ張り癖を直すしつけ

散歩中にリードを愛犬が強く引っ張る「引っ張り癖」。「その先に早く行きたい」と気持ちが高まり、リードを引っ張ればそれが叶うと思っています。
そのため引っ張り癖を直すには、まず「引っ張ったら止まる」を徹底しましょう。あまりに強く引っ張る場合でも、飼い主さんは足を肩幅に開き姿勢と整え、しっかりと止めるようにしてください。
「引っ張ったら止まる」を習慣化することで、愛犬に「引っ張ると先に進まない」と認識させることが重要です。

◾️ まとめ

成犬からのしつけは子犬の頃と比べ、決して簡単なことではありません。
まずはしつけの難易度を十分理解したうえで、愛犬の性格や体力に合わせて目標を定め、コツコツと根気よく取り組んでいくことが大切です。

(医療監修:獣医師 先崎直子

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