若くても生える犬の白髪 原因と予防策を解説
2022.01.07 (老犬ケア)
犬にも人間と同様に白髪が生えます。その原因は加齢だけではありません。
今回は、犬に白髪が生える原因と予防策を紹介します。
■ 犬の白髪が生えるメカニズム
犬の白髪も人と同じで、毛色をつくるメラニン色素の種類と量で決まります。毛髪の色は色素細胞(メラノサイト)が作り出したメラニン色素が毛髪内に取り込まれることで決定します。
白髪ができるのは、この色素細胞の働きが何らかの原因で低下し、毛色をつけるメラニン色素が作れなかったと考えられます。
■ 犬が白髪になる主な理由
白髪の原因はメラニン色素の不足によるものですが、では具体的にどのような原因でメラニン色素が不足してしまうのでしょうか?
【加齢による老化】
加齢による老化現象により、メラニン色素を作る細胞の働きが弱まり、白髪になります。
一般的に犬の加齢による白髪は口周りや顔周りから始まります。犬種や環境によって異なりますが、白髪が生え始めるのは6〜8歳あたりでしょう。
【ストレス】
犬はストレスを感じると自律神経の失調を招いて、血行不良や栄養素の消費亢進などが起こり白髪を引き起こすと言われています。
犬はストレスに過敏な動物なため、日常の環境変化がストレスになりえるでしょう。
<犬のストレス原因>
・引っ越しなど住環境の変化
・騒音や雑音の増加
・運動不足や睡眠不足
・栄養不足
・新しい家族が加わった など
■ 犬の白髪対策とは?
犬の白髪の主な原因は「加齢」だけでなく、「ストレス」も大きく関係します。そのため若い犬でも白髪は生えてくるといわれています。
白髪を防ぐには愛犬に適切な食事を与えしっかり栄養がとれるよう心がけましょう。
生活環境の変化にも注意を払い、新しい家族が増えてナイーブになっているときなどは十分なスキンシップを図りましょう。
また、運動不足もストレスになりやすいため、愛犬の体調にあわせながらも満足のいく散歩量で散歩を行ってください。
白髪ができる場所は筋肉が凝り固まりやすいため、マッサージで血行をよくしてあげるのもよいでしょう。
◾️ まとめ
犬の白髪対策は特別なことを行うというよりも、ストレスを減らしたり、生活や食事を見直したりすることが白髪のケアにつながります。
老化による白髪は自然なことですが、気になるようでしたらかかりつけ医と相談してサプリメントを摂るなど、愛犬の健康をサポートしてあげるとよいでしょう。
(医療監修:獣医師 先崎直子)
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