老犬やケガをした愛犬に!犬用車椅子の選び方
2022.02.28 (老犬ケア)
加齢やケガなどで歩行がうまくできなくなった愛犬におすすめなのが「犬用車椅子」です。活用方法によっては、歩行をサポートするだけでなくリバビリにもつながるでしょう。
そこで今回は車用車椅子を検討したい飼い主さんに選び方を解説します。
■ タイプ別の選び方
犬用車椅子には「2輪タイプ」と「4輪タイプ」の2種類があります。愛犬の体の状態にあわせて適切なタイプを選びましょう。
【2輪タイプ】
後ろ足の力が弱まっている愛犬には2輪タイプがおすすめです。ヘルニアで後ろ足に力が入らなくなった愛犬にも適しています。
ただし2輪タイプを使用する場合は、前足だけである程度前進する力が求められます。後ろ足が全く動かない愛犬の場合、2輪タイプは足を引きずってケガをする恐れがあるため、使用を避けてください。
【4輪タイプ】
前足、後ろ足どちらも弱っている愛犬には、4輪タイプが適しているでしょう。車輪が4つもあるため、体が支えられ、少ない力で自由に動けるようになります。
ただし、2輪タイプに比べて価格が高めのものが多く、持ち運びが不便な点が挙げられます。
■ 素材で選ぶ
車椅子のタイプが決まったら、次は素材に注目しましょう。軽量で使い心地がよいものやお手入れがしやすいものなど、それぞれの基準に合わせて選びます。
犬用車椅子の素材で定番なのが「軽量アルミ」です。軽くて丈夫なので、愛犬の負担が少なく、飼い主さんにとっても扱いやすい点が魅力です。
汚れがつきにくいため、室内・室外でも気兼ねなく使用できます。商品によっては折り畳めたり分解できたりするものもあり、持ち運びや収納にも便利でしょう。
肌あたりを気にするなら「クッション材」を使用した犬用車椅子がおすすめです。
柔らかな素材が体にあたり、使い心地を高めてくれるため、長時間使用する場合でも安心です。
軽さだけでなく、装着感やフィット感にも注目して素材を選ぶよいでしょう。
■ 歩行をサポートするオプションアイテムにも注目
愛犬の体の状態によっては、通常の2輪・4輪タイプではうまく歩行をサポートできないケースもあります。そんなときには、細部に工夫がなされた商品に注目して選んでみましょう。
例えば後ろ足が全く動かなくなってしまった愛犬には、「後ろ足ホルダー」付きの車椅子がおすすめです。ホルダー部分に後ろ足を格納することで、後ろ足を引きずってケガをしてしまうことを防いでくれます。
また足の力だけで体を支えきれない愛犬には「胴当て付き」の車椅子が適しているでしょう。
前足・後ろ足ともに弱っている愛犬には4輪タイプに取り付けて使用すると安定感が増し、快適な歩行をサポートしてくれます。
ただし、胴当ての大きさによってはトイレの妨げになることがあるため注意が必要です。
◾ まとめ
犬は言葉が話せないため、飼い主さんが愛犬に適した車椅子を選ぶことが求められます。
日頃から体の状態をよく観察して、体のどの部分が弱っているのか、どのようにサポートするのが適切かを見極めることが必要でしょう。
ぜひ参考にしてみてください。
(医療監修:獣医師 先崎直子)
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