施設訪問記 セカンドハウス羽島店
2022.03.28
岐阜県羽島市にある「セカンドハウス羽島店」を訪問し、オーナーの渡辺さんと、スタッフの富成さんにお話を伺ってきました。
セカンドハウスでは現在、ペットホテル、グルーミング、老犬ホーム、犬の幼稚園、保護事業、ペット防災の6つのサービスを提供されていますが、始まりは16年前に岐阜市内で開業したペットホテルからでした。
当時、渡辺さんが飼っていた犬をペットホテルに預けようと思った時にあまりいい施設が見つからず、「それなら自分で飼い主さんが安心して預けられる場所を作ろう」と環境を整えてホテルを始めたのがきっかけです。
岐阜市内で6年ほどホテルを続けてから、お預かり中に自由に遊ばせてあげられるドッグランを施設内に作るため、羽島市の現在の場所に移転したのが10年前。老犬ホームのサービスを始めたのは今から5,6年ほど前だそうです。
老犬の介護が大変になった飼い主さんからお預かりするケースの他に、ワンちゃんは元気でも飼い主さん自身が高齢になってお世話が難しくなり、別居するお子さんからのお問合せがくることも多いのだとか。
スタッフの富成さんは「ぜひご家族だけで悩まずに頼ってみて欲しい」と言います。
日帰りや数日間でも預けて飼い主様の介護疲れをリフレッシュさせるのもいいですし、まずは相談だけでもいいので、こういった施設があるということを知って欲しいと語ってくださいました。
お預かりしているワンちゃんの様子は、動画で毎日公式LINEにアップしています。ご自分のおうちのワンちゃんだけでなく、大勢で遊んでいる場面やお友達と過ごす様子が見られて飼い主さんからも好評とのこと。
「老犬は子犬と一緒に遊ぼうとしたりして、元気になる子が多いんですよ」と渡辺さん。施設で他の犬から刺激をもらうと全然歩けなかったのが少し歩けるようになったり、自宅にいるよりも生き生きとしていたりする様子を見てびっくりする飼い主さんも多いそうです。
老犬同士だけでなく、色々な世代のワンちゃん同士が関われるのは、ホテルや幼稚園を併設している施設ならではですね。
渡辺さんのこだわりは、飼い主さんもワンちゃんも、そして働くスタッフも安心して過ごすことができる環境づくり。
クッション性を考慮した天然芝のドッグランや、全サイズに対応した犬用車椅子、足腰の弱い老犬のシャンプーに重宝するボックスドライヤーやスチーム装置などの機器や設備が充実しているのは岐阜県内でもなかなかありません。
「今後はお客様の様々なご要望に応えられるように、訪問介護にも力を入れられたらと思っています」という渡辺さん。スタッフ側の体制も余裕を持って整えられるようにしたいとこれからの展望を教えてくださいました。
まだまだ世間での老犬ホームの認知度や理解は十分とは言えないのが現状です。
若い元気な犬のお預かりとは違い、老犬の介護はちょっとした体調の変化にも気を付けないといけないため、常に気を張っている大変なお仕事。それでも来た時よりも元気になって帰っていく姿を見ることができるのは大きな喜びだとお二人ともに口を揃えていいます。
「こんな場所があったらいいな」という渡辺さんの思いから始まったセカンドハウスは、それぞれの犬の立場に立ったケアを心がけながら、飼い主さんに安心して利用してもらえる施設となるよう、渡辺さんをはじめとしたスタッフ全員が日々奮闘されています。
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