「【獣医監修】愛犬が車酔いしたら?症状と対策を解説」。【老犬ケア】

老犬ケア

  • 老犬ホーム
  • 老犬介護ノウハウ
  • 老犬介護用品

【獣医監修】愛犬が車酔いしたら?症状と対策を解説

2022.04.26 (老犬ケア)

車酔いする老犬休日は愛犬を車に乗せて、お出かけを楽しみたいという方も多いのではないでしょうか。
しかし犬も人間同様に車酔いをします。その日の体調などによっては症状が重くなることもあるかもしれません。
そこで今回は、愛犬が車酔いをする原因や対策、対処法を解説します。

■ 犬が車酔いをする原因

犬の車酔いは人間の車酔いの原因と同じく、耳・目・脳が関係しています。
揺れや傾きが過度に生じると、耳の奥の三半規管などから得られる情報と目・体から受けた情報にずれが生じてしまいます。そのことで脳が混乱し、自律神経の乱れによって、めまいや吐き気、嘔吐などの症状があらわれるのです。

■ 犬が車酔いした場合の症状

犬が車酔いした場合、どのような症状があらわれるのでしょうか。初期・軽度・重度の症状ごとに解説します。

【初期症状】
・あくびをする
・ウロウロと歩き回る
・鳴いたり吠えたりする

初期症状では上記のような不安症状があらわれます。すぐれない気分を改善しようと行う行為です。
それでも改善されない場合は、以下のような症状が出てきます。

【軽度の症状】
・呼吸が荒くなる
・大量によだれが出る

吐き気がおそってくると、前駆症状としてよだれを流す犬も少なくありません。重度な症状があらわれる前兆として大量によだれが出るケースもあるため、飼い主さんはできるだけ早い段階で愛犬の異変に気付けるようにしましょう。

【重度の症状】
・下痢をする
・嘔吐する
・ぐったりする

■ 犬が車酔いした場合の対処法

愛犬が車酔いをしたら、飼い主さんは早い段階で適切に対処することが重要です。
車内で車酔いの症状が見られた場合には、一旦車を止め、愛犬に外の空気を吸わせましょう。クレート(キャリーケースなど)から出し、抱っこしたり、優しく声をかけてリラックスさせたりすると効果的です。

普段から万が一の事態に備えて、ペットシーツやビニール袋、ウェットティッシュを用意しておくと安心でしょう。

■ 犬の車酔いを防ぐための対策

愛犬の車酔いを防ぐためにできる乗車前・乗車中の対策は下記の通りです。

【乗車前の対策】
・食事は出発の2〜3時間位前に済ませ、食事量も少なめにする
・芳香剤などは置かず、車内の空気を入れ替える
・車内で眠れるように乗車前に散歩など体を動かしておく
・酔い止めの薬を服用する(※動物病院で診察を受けたうえで、服用方法は獣医師の指導に従いましょう)

【乗車中の対策】
・車の揺れを最小限におさえる安全運転を心がける
・こまめに換気する
・長時間乗車する場合は、都度休憩をとる
・愛犬の様子をこまめにチェックする

◾ まとめ

たまにはいつもと違う場所にお出かけして、愛犬の気分転換をしてあげたいと思う飼い主さんも多いでしょう。
普段は車酔いをしないという犬でも、その日の体調や体質によって、車酔いを起こしてしまうこともあります。車で遠くにお出かけをする予定があるときには前日から体調を確認し、乗車前の食事時間にも気をつけてください。

(医療監修:獣医師 先崎直子

老犬ホームをお探しの方はこちら

  • 北海道・東北の老犬ホーム
  • 関東甲信・北陸・東海の老犬ホーム
  • 近畿・中国・四国・九州の老犬ホーム

全国の老犬ホーム