犬が好きな匂いは?その理由とともに解説
2022.12.23 (老犬ケア)
前回のコラムでは、犬が嫌いな匂いについて取り上げました。
犬も人間と同様に匂いの好みがあります。嫌いな匂いはストレスを感じ、好きな匂いは幸福感を感じるようです。
では、どのような匂いが犬に好まれるのでしょうか。
今回は、犬が好きな匂いについて解説します。
■ 犬が好きな匂いは?
一般的に犬が好むといわれる匂いをいくつかご紹介します。
【飼い主さんの匂い】
犬は大好きな飼い主さんの匂いを嗅ぐと安心します。飼い主さんの衣類や寝具、洗濯物をくわえる姿を目にすることも多いのではないでしょうか?
留守番をさせるときも、飼い主さんの匂いがついたものを置いておくと安心します。
【体臭】
・血液
・体液
・靴下
・殺虫剤
・汗の匂い
・おなら
・他の動物の糞 など
犬は、生き物の体臭の成分に反応します。そのため、人間が臭いと感じるような強い匂いも好むことがあります。
【ミミズ】
ミミズも犬が好きな匂いのひとつです。
散歩中、犬が地面に落ちているミミズに体を擦り付ける行動をとることがあります。自分の匂いを隠すことが目的なのですが、飼い主さんにとってはあまりつけてほしくない匂いかもしれません。
【食べ物の匂い】
・食べ慣れたドッグフード
・タンパク質を多く含む食材(肉・魚・チーズ・バターなど)
・甘い食べ物(フルーツ・さつまいも・チョコレートなど)
一般的にタンパク質を多く含む食材を好む傾向があります。
チョコレートの匂いはおもちゃに香りづけされることもありますが、食べると中毒を起こすため実際に与えてはいけません。
【楽しい思い出を連想させる匂い】
楽しかったときにかいだ匂いが好きな匂いになる場合があります。例えば海で遊んだ楽しい記憶があるなら海の匂い、シャンプーの時間が好きならシャンプーの匂いなどです。
また子犬の頃から嗅いでいる匂いは馴染みがあるので落ち着くようです。
楽しい思い出とともに好きな匂いが増えるといいですね。
■ 好きな匂いを使った遊び
飼い主さんを探すかくれんぼや、好きな匂いのものを隠す宝探しゲームは匂いを利用した楽しい遊びです。ストレス解消、脳トレ、飼い主さんとの関係づくりなどにも役立ちます。お散歩ができない雨の日などに室内で楽しんでみてはいかがでしょうか?
老化によって嗅覚が衰えることがありますが、一般的には嗅覚は最後まで残ると言われています。
匂いを使った遊びは老犬になっても長く楽しむことができ、体力的な負担が少ないためおすすめです。
◾ まとめ
好きだと感じる匂いがある空間は、愛犬にとって快適なものです。好きな匂いをできるだけ嗅がせてあげることで愛犬もリラックスするでしょう。
嗅覚を使った遊びは老犬にも取り入れやすいため、是非愛犬と一緒に楽しんでみてください。
(医療監修:獣医師 先崎直子)
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