犬の感電に注意!対処法や対策をご紹介
2023.02.13 (老犬ケア)
暖房器具を使う冬には、犬の感電による事故が多く発生します。
コンセントや電気コードは犬にとってはおもちゃとして魅力的に感じることがありますが、かじると大変危険なもの。コードの外側が破れて中にある導線に触ってしまうと感電を起こしてしまいます。
感電すると最悪の場合死に至ることもあるので注意が必要です。噛み癖のない老犬であってもコードを噛む可能性はあるので、対策をとっておきたいものです。
今回は犬の感電について、対処法や対策をご紹介します。
■ 感電すると?
感電すると、体中に電流が流れることによって様々な症状を引き起こします。
・口腔内などのやけど
・呼吸困難
・痙攣
・意識障害
・肺水腫
電流の影響でその時に噛んでいるコードやコンセントを離すことが出来なくなることもあります。
感電の程度が軽傷であれば、一時的な痛みや痺れで済みます。しかし重症の場合は、脳や心臓へのダメージや後遺症に繋がることもあるので注意が必要になります。
また、肺水腫になると命を落としてしまう可能性があるので大変危険です。
■ 感電の原因
感電の原因になる代表的なものをご紹介します。
【コンセントの差し口】
犬が気になって触ったりかじろうとしたりすることがあります。何も刺さっていない場合でも被毛がコンセントの穴に入ると発火します。
【電気コード】
犬が通電しているコードを噛んで感電します。発火して火事の原因になることもあります。
最近ではモバイルバッテリーを噛んでしまって起こる事故も報告されています。電化製品や充電機器は設置場所に注意するようにしましょう。
■ 愛犬が感電しているかもしれないと感じたら
コンセントやコードのそばでぐったりしている場合は愛犬が感電している可能性があります。
愛犬が感電している場合は直接触れてはいけません。失禁して床が濡れている場合は、濡れた床にも帯電している可能性があります。
落ち着いて、次のように対応しましょう。
(1) まずはブレーカーを落とす
(2) ゴム手袋をして電源コードをコンセントから抜く
(3) 愛犬の様子を確認し、すぐに動物病院へ行く
必ず感電のリスクがない状態で愛犬を確認するようにしましょう。
感電により失禁している場合は、愛犬が起き上がったとしても、しばらくしてから感電の影響が出る場合があります。必ず動物病院へ連れて行くようにしましょう。
■ 感電を防ぐには?
感電による事故は以下のような対策で予防することができます。
・コンセントカバー
・コードカバー
・ケーブルボックス
・コードをコンセントから抜く
・犬に噛んでもいいおもちゃを与える
・コードを見えないところに配置する
愛犬がコンセントやコードに興味を持っていなくても、万が一のために予防しておくと安心です。
コンセントの挿し口やコードにいたずらができないよう、対策をしておきましょう。
◾ まとめ
今は昔に比べて便利な電化製品が増えて、使用するコンセントやコードの数が多くなったというご家庭も多いかと思います。
愛犬に噛み癖がある場合はもちろん、噛み癖がなくても何かの拍子でコードを噛んでしまうことが考えられます。感電による事故を予防するために十分な対策をとり、安全な住環境を心がけましょう。
愛犬の感電が疑われる場合は、飼い主さんの安全を確保したうえで落ち着いて行動することが大切です。適切な対処をして獣医師の診断を受けましょう。
(医療監修:獣医師 先崎直子)
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