「老犬が昼夜逆転したら 考えられる原因と対策」。【老犬ケア】

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老犬が昼夜逆転したら 考えられる原因と対策

2023.05.26 (老犬ケア)

眠る老犬日中は寝ていて、夜になると遊びたがって起きている。愛犬の昼夜逆転の生活に困っている飼い主さんもいらっしゃるかもしれません。

犬が昼夜逆転になる時には、どのような原因があるのでしょうか?
今回は、犬の昼夜逆転について原因や対策について解説します。

■ 愛犬が昼夜逆転してしまう原因とは?

昼夜逆転で考えられる原因をいくつかご紹介します。

【飼い主さんの生活リズム】
飼い主さんの生活リズムが昼夜逆転していると、それに合わせて犬も同じリズムになってしまうことがあります。
健康のためには、朝起きて夜眠るリズムが理想です。夜は別室で寝かせるなど、愛犬が夜に眠りやすい生活環境を整えてあげるとよいでしょう。

【病気】
強い痒みや痛みを伴う病気がある場合、夜眠ることができない場合があります。特に老犬は関節痛や皮膚病になりやすいため、体調に変化がないか確認しましょう。
足を引きずっていたり、痒がる様子がみられたりしたら、病院に行くことをおすすめします。

【認知症(認知機能不全症候群)】
認知症になると、昼夜逆転の症状が見られます。その他にも認知症では以下のような行動障害があらわれることがあります。

・呼んでも反応がない
・ぼんやりする時間が増える
・トイレの失敗が増える
・徘徊
・夜鳴きをする

これらの症状がみられたら、早めに病院で相談してみてください。

■ 愛犬の昼夜逆転を直すためにできること

【日光浴をさせる】
明るい太陽の光を昼間に浴びることで、狂った体内時計をリセットさせましょう。散歩に連れ出すのも効果的です。

【運動をする】
昼に適度な運動をすることで、夜ぐっすり眠りやすくなります。体調にあった適度な運動を取り入れましょう。
散歩や遊びで楽しく体を動かせると、視覚や聴覚・嗅覚にも良い刺激を与えられます。体力のない老犬の場合は、無理のない範囲で行いましょう。

【適度に声掛けをする】
犬は高齢になると昼寝の時間が増え、夜に寝ないことがあります。その場合は、適度に声掛けをして昼間に眠る時間を調整してみてはいかがでしょうか。
声掛けは、犬の脳にも良い刺激になるので、認知症の場合も効果的です。

【安心させる】
老犬になると、不安な気持ちが強くなって夜に眠れないというケースも考えられます。
添い寝やマッサージ、愛犬の要求に応えることで安心して眠れる可能性もあります。

◾ まとめ

愛犬が昼夜逆転の生活になると、飼い主さんの負担も大きくなります。
日光浴や昼間の声掛けなどで改善される場合もあるため、愛犬と積極的にコミュニケーションをとってみてはいかがでしょうか。
病気や認知症が疑われる場合は治療が必要になるため、できるだけ早く病院へ連れて行きましょう。

(医療監修:獣医師 先崎直子

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