犬に食物繊維は必要?効果や与え方を解説
2023.06.14 (老犬ケア)
食物繊維を含む食材は、犬の腸内環境を整えダイエットや病気の予防にも役立ちます。
犬の健康に良いとされる食物繊維ですが、多く含まれる食べ物や適正な量はあるのでしょうか?
今回は食物繊維の働きや、オススメの高繊維な野菜や果物など食べ物についてご紹介します。
■ 食物繊維の働き
食物繊維はダイエットや病気の予防、腸内環境の改善などに役立ちます。以下に主な働きをご紹介します。
・腸内細菌のエサとなり腸内環境を改善する
・食後の血糖上昇をゆるやかにする
・腸内の病原性細菌を減らす
・コレステロールを低下させる
・体内の老廃物の排泄を促す
・満腹感を持続させる
・便秘や下痢の改善
・ダイエット効果
■ 犬にオススメの食物繊維を多く含む食べ物とは?
【野菜】
・じゃがいも
・さつまいも
・かぼちゃ
・ブロッコリー
・キャベツ
・小松菜
・人参
・トウモロコシ など
【果物】
・キウイ
・桃
・りんご
・柿
・いちご など
野菜や果物は、ドライフードだけでは不足しがちな食物酵素の摂取にも役立ちます。
しかし胃腸機能が低下している老犬は、繊維質が多いものは大量に与えると消化不良の恐れがあります。 便の状態を見ながら適量を与えるようにしましょう。
■ 食物繊維の適量はどれぐらい?
犬の食物繊維の適量は、乾物中5%未満の繊維量が目安とされています。
犬は人間と比べると食物繊維の消化が苦手なので与えすぎには注意です。摂りすぎると便秘や下痢につながることもあるため、適量を与えるようにしましょう。
■ 食物繊維の与え方のコツ
食物繊維が多く含まれる食べ物を与える際は、与えすぎに注意してトッピング程度にしましょう。
消化不良を防ぐために、可能であれば調理の際に以下の工夫をするとよいでしょう。
・皮をむく
・加熱してから与える
・小さく切り刻む
また、野菜や果物のなかには犬が中毒やアレルギーを起こす可能性のあるものも含まれます。次のものは与えないようにしましょう。
・タマネギ
・ネギ
・ニラ
・ぶどう
・いちじく
・プルーン
◾ まとめ
食物繊維は、犬の腸内環境を整え、健康維持に役立ちます。普段の食事に適量をトッピングするなどして活用してみてはいかがでしょうか。
老犬は胃腸機能が低下していることも多いため、消化不良に注意しながら適量を与えるようにしてください。
愛犬の好みも知っておくと、食事の幅も広がり楽しみが増えるでしょう。
(医療監修:獣医師 先崎直子)
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