「除草剤は犬にとって危険? 使わない方法もご紹介」。【老犬ケア】

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除草剤は犬にとって危険? 使わない方法もご紹介

2023.07.21 (老犬ケア)

原っぱで遊ぶ老犬夏は植物の成長が活発になる時期。お庭があるお宅では雑草の処理に手を焼いているという方もいらっしゃるかと思います。

雑草を手作業で抜いていくのは大変です。そのため、除草剤を使用する方もいますが、犬が遊ぶ庭に撒くのは安全なのでしょうか。
今回は、犬に対する除草剤の安全性と除草剤以外のお手入れ方法を解説いたします。

■ 犬がいる庭に除草剤は本当に大丈夫?

除草剤に使用されている成分は、決まりがなく各メーカーさまざまですが、成分によっては、犬が中毒症状を起こす場合もあります。
特に成分として、グリホサートやパラコートといった農薬に使用される薬剤や、殺虫剤の有機リンなどが含まれている除草剤には注意しましょう。

下痢や嘔吐、ふらつき、食欲不振、けいれんなどといった症状がみられた際は、すぐにかかりつけの病院へ連絡することをおすすめします。
子犬や老犬の場合、中毒症状がみられた際にはすでに悪化している場合もありますので、もし摂取してしまった可能性があるのであれば獣医師に相談しましょう。

■ 除草剤以外のお手入れ

愛犬にとって危険かもしれない除草剤を使わないようにしたとしても、雑草の手入れをしなければ、庭で遊ぶのは難しいでしょう。
かといって、手作業で行うのは一苦労です。除草剤以外のお手入れは下記のような方法があります。

【除草剤代わりに重曹を使う】
一般家庭でよく料理や掃除に使われる重曹には、除草効果も期待できます。人が食べることもできるため、犬にとっても安心できる方法です。
子犬や老犬といった、リスクの高い愛犬がいる飼い主さんにはおすすめです。

【人工芝にする】
防草シートを敷いて、人工芝を貼ってしまい、雑草を育たなくしてしまうのも一つの方法です。人工芝は犬にとってクッション性があり、足裏を痛めてしまうこともなく安心できます。
足腰が衰えてくる老犬がいる家庭にはぴったりな方法です。

【グランドカバープランツの利用】
庭に人工芝を設置できない場合は、グランドカバープランツと呼ばれる植物を利用し、雑草などが成長する隙間を減らし、庭を綺麗に保つ方法もあります。
代表的な植物としては、芝生、タマリュウ、芝桜などです。愛犬と一緒に緑を感じてみてはいかがでしょうか。

【自然由来の除草剤の使用】
どうしても除草しなくてはいけない場合もあるかと思います。その際は、自然由来の除草剤を利用しリスクを抑えましょう。
完全無農薬で犬でも安心できるような除草剤も販売されています。

◾ まとめ

除草剤を使用するのは犬にとって危険な場合があります。特に老犬がいる飼い主さんは、除草剤以外の方法で愛犬と触れ合う場所を作ることをおすすめします。
また、散歩の際も雑草が枯れている場所があれば除草剤を撒いている可能性があります。
除草剤に含まれる薬剤のリスクに注意して、愛犬との楽しい時間を過ごしてください。

(医療監修:獣医師 先崎直子

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