「老犬は夏バテに要注意!快適に夏を過ごすためのポイント」。【老犬ケア】

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老犬は夏バテに要注意!快適に夏を過ごすためのポイント

2023.08.05 (老犬ケア)

水を飲む老犬暑い日が続いていますね。飼い主の皆さんは夏バテしていませんか?

夏の過ごし方次第で、犬も夏バテを起こしてしまう場合があります。老犬は体温調節機能が低下するため特に注意が必要です。
今回は、老犬のための夏バテ予防について、解説します。

■ そもそも夏バテとは?

太陽の日差しが強いこの季節は、外気温が30℃以上、所によっては35℃以上になる地域も出てきます。そんな暑さでは老犬は体力を消耗します。外気と冷房が効いた室内との気温差によって自律神経が乱れ、疲労が蓄積されるのです。

このような疲労が積み重なり、なんとなくだるい、元気が出ない、といった状態になることを「夏バテ」といいます。
症状としては軽いかもしれませんが、夏バテで体力が落ちている状態で「熱中症」になると命に関わる場合があります。体力が落ちている老犬は特に注意が必要です。

■ 老犬の夏の過ごし方のポイント

【日中の散歩や外出に注意】
気温が上がる日中は外出を避けましょう。日差しの地表からの照り返しは、私達人間よりも体高の低い犬の方が影響を強く受けます。気温が低い時間帯を選んで外出しましょう。
外気温が下がらず出かけるのが厳しいという場合は、エアコンで気温を調節した室内で、おやつ探しなどの運動をしてストレスを発散できるようにします。

【水分補給は食事からも!】
普段からドライタイプのフードを与えていると、食事から取れる水分が不足しがちです。脱水症状を起こさないようにするためにも、水を常に飲めるようにしましょう。
気温が上がる季節は、汲み置きの水が劣化しやすくなります。お腹を壊したりしないように、新鮮な水を飲めるようにしてあげましょう。
また、ウェットタイプのお食事にチャレンジするのも良いでしょう。ドライタイプに比べウェットタイプのフードは消化が良く、暑さで弱りがちな胃腸への負担を軽くすることができます。

■ もし夏バテになってしまったら

元気がないような場合は、無理に散歩へ連れ出すといったことはせず、過ごしやすい室内でゆっくりと過ごしましょう。
冷房が効いた室内で、空気が循環するように扇風機やサーキュレーターを使うことがおすすめです。元気が出てきたら、室内で遊びを通じた軽い運動をします。

夏バテを起こすと、犬によっては便の状態がゆるくなったり出づらくなったりします。下痢症状が続くと、脱水症状を引き起こすことがあるので注意が必要です。
こういった状態が長引いていないかよく観察し、早めに動物病院で診てもらいましょう。

◾ まとめ

老犬は、夏バテによって体調を崩すリスクが高まるので十分注意が必要です。
愛犬に元気がない場合、夏バテなのかどうか判断はつきにくいものです。持病のある犬であれば、なおさらです。夏バテで体調を崩すことで、持病が悪化することも考えられます。
気になる症状があれば早めに動物病院を受診して、愛犬の回復を手助けしましょう。

(医療監修:獣医師 先崎直子

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