老犬はいつから?老化のサインについてご紹介
2023.12.30 (老犬ケア)
愛犬がある一定の年齢を迎えると、「老けたな」「歳を取ったな」と感じることがあるかもしれません。
そういった気づきから、飼い主さんは愛犬が老犬になったと判断しているかと思います。
そもそも、老犬と呼ばれるのはいつ頃からなのでしょうか。今回は、愛犬の老化のサインについて解説します。
■ 老犬と呼ばれるのはいつから?
老犬という言葉がありますが、何歳からが老犬なのでしょうか。
犬は人よりも1年のスピードが早く、人の1年で犬にとっては数年の感覚です。犬種によって異なりますが、 一般的に6~7歳からシニア期に入るといわれています。老犬というともう少し高齢の犬を指すことが多いようです。
ですが、年齢で区切ったとしても、元気いっぱいに芝生を走り回っているという犬もいます。そのため、日頃の様子で老化を判断する必要があります。
■ 老化のサインとは
愛犬が歳を重ねてくると、以下のような変化が見られます。こういったサインが老化現象といえます。
【行動の老化】
一番、飼い主さんにとって気づきやすいのが動きの鈍さです。以前よりも、ゆったりとした動作になったり、階段や走るのを嫌がることが増えていきます。時には、階段や小さな段差でもつまずくようになっていきます。
他にも、お漏らしの回数が多くなるのも老化現象の一つです。
【体の老化】
老犬になると、歯周病といった口のトラブルが増加していきます。被毛にも変化が現れ、パサつき、抜け毛が増える、白い毛が増えるといった症状も現れます。
目が白く濁ってしまうのも、核硬化症という老化の一種です。また、白内障の可能性もあります。目だけでなく、耳も衰え始め、名前を呼んでも聞こえないといったことも増えていきます。
【食事の変化】
老犬になってくると、食事のスピードが落ち始めてしまい、食事が以前よりも時間がかかります。食の好みも変化し、固いフードが食べられなくなることもあります。
代謝も低下するため、食欲も低下する犬もいます。
■ そろそろ老犬かな?そんな時に注意すべきこと
年齢も重ね、少しずつ老化のサインが見えてきたら注意すべきポイントがあります。
【定期検診】
定期的に診察を受けることで、病気の早期発見につながります。愛犬は、言葉で自分の体調を伝えることはできません。
検査を受けることで、症状が出にくい病気や老化状況を獣医師に判断してもらいましょう。
【日々のコミュニケーション】
毎日のコミュニケーションが、愛犬にとっても良い刺激となります。また、日常的に飼い主さんが観察することで、ちょっとした変化にも気づけるようになるでしょう。
獣医師に相談する時に、普段の情報はとても大切になっていきます。愛犬と過ごす時間を大切にしつつ、体調の変化を見逃さないようにしましょう。
◾ まとめ
老犬には明確な基準はありません。飼い主さんの、日々の観察と判断が大切になるのです。愛犬がどう変化してきたかを見逃さず、体調や変化に合わせて食事を変える、寝床を柔らかくする、段差をなくすといった、老犬に大切な対処をしていきましょう。
飼い主さんよりも短い時間を過ごす愛犬に、心地よく過ごせる環境を用意してあげることも、老犬と過ごすには必要なことです。老化のサインを見逃さず、限りある時間を大切にしましょう。
(医療監修:獣医師 先崎直子)
- 気づかぬうちに進行してしまう!犬に起こる内蔵の病気(2022.06.07)
- 暑さに弱い老犬(2015.07.08)
- 犬のあくび 原因と考えられる病気について解説(2023.02.24)
- もしもの時どうする?愛犬と共に災害に備えるヒント(2024.10.30)
- 老犬との生活がもたらすメリットを紹介(2024.09.30)
- 施設訪問記 小淵沢IKIGAIペットセンター(2024.08.30)