老犬ホームを選ぶ理由2
2015.06.24 (老犬ケア)
大切な愛犬を老犬ホームに預けるという選択をするまでには、家族内で話し合いを繰り返したという飼い主さんが多くいらっしゃいます。
今日ご紹介するのは、家族間での意見の対立を乗り越えて老犬ホームに預けることを決断したYさんご家族。
Yさんの愛犬は柴犬。老犬ホームに預け入れた時は14歳でした。
緑内障を発症し、両眼を摘出。全盲の状態になって半年後に夜鳴きが始まっていました。獣医に睡眠導入剤を処方されたものの徐々に効かなくなり、抗うつ剤を飲ませるようになったそうです。
ご主人、奥様、娘さんのご家族3人で交代で添い寝して介護をしていましたが、娘さんが就職を機に離れて暮らすこととなり、ご両親を心配され、初めて老犬ホームについて調べ、ご家族に提案されたそうです。
ところが、ご家族で意見は割れました。
意見が合わない中、とりあえず見学に行こうということでご家族で老犬ホームを訪れたそうです。
<老犬ホームに決めた理由>
老犬ホームに見学に行くと、施設長が現状に対して的確に受け答えをしてくれたことに、ご家族全員が信頼感を持ち、預け入れを決めたそうです。
愛犬の目が不自由でも預かってくれる施設であったことも理由でした。
そして本当はご家族皆さんが「これ以上持たない」と感じていたのでした。
ただ預け入れの前日まで「介護から解放される」という気持ちと「これでいいのだろうか」という気持ちでご家族全員が揺れておられたとのこと。
インタビューをしていて、ご家族の葛藤が痛いほど伝わってきました。
それでもYさんご家族は、老犬ホームは自信を持って勧められるとおっしゃっていました。
「もし薬を飲ませ続けて致死量を超えていたら一生後悔していたと思います。」
まさに愛犬の生死と向き合って、老犬ホームという選択をされたのです。
そんな苦悩を抱えた飼い主さんが、老犬ホームという選択肢を検討できるように私たち老犬ケアも、さらに尽力しなければとあらためて思わされたインタビューでした。
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