介護への想い ふぅ動物病院 鈴木院長
2016.02.10
2回連続でご紹介しました ふぅ動物病院。
今回はその締めくくりとして、鈴木院長の老犬介護への想いをお話しいただきました。
実は鈴木院長ご自身が、今まさに愛犬の介護をされています。
その愛犬は14歳の柴犬で、認知症でオムツもしているそうです。
獣医師であり、介護経験者でもある鈴木院長。
その鈴木院長が、介護で大切なことは次の二つとお話ししてくださいました。
1.介護法を飼い主自身が考え、アレンジする
2.介護を辛いことと捉えない
「介護法を飼い主さん自身が考え、アレンジする」
いまや老犬介護のノウハウは書籍やインターネットで色々な情報が溢れています。
でも、大切なのはそれらを自分の愛犬にあった方法にアレンジしていくことです。
個体ごとに老化の進み方は違うし、今まで過ごしてきた環境も違うのです。
書籍やインターネットの情報、そして医師のアドバイスを参考にしながらも、もっとも身近にいる飼い主さんが、どうしたら愛犬が楽しく過ごせるかを考え、介護してあげるかが重要なのです。
「介護を辛いことと捉えない」
実は衰えを見せている老犬自身は、自分の体の状態を受け入れいて、それを悲観していません。飼い主さんは「この子が可哀想」と必要以上に悩むことはないのです。
もし、介護が精神的、肉体的に辛いのであれば、獣医師や老犬ホームなどのサポートをうまく活用していけば良いと思います。
動物は身をもって老いていくこと、病気になること、やがて旅立っていくことを教えてくれています。
すべてを自分で背負い、悲観するのではなく、年老いた愛犬と楽しく付き合う姿勢こそが大事なのです。
介護は辛いものではなく、愛犬と楽しく過ごす時間のひとつ。
だからこそ、辛い時は遠慮なく周りのサポートを借りる。
それは決して恥ずかしいことではない。
そんな想いが伝わってきました。
私たち老犬ケアも、その点で飼い主様からのご相談を受け、サポートしていくことが重要なのだと改めて感じました。
「認知症でボケていても、オムツが必要になっても、カワイイのよね」
鈴木院長のこの言葉が印象に残りました。
ご自身が老犬介護をしている鈴木院長だからこそ言える言葉なのでしょう。
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