介護への想い かまくらげんき動物病院4 相澤副院長
2016.03.07 (老犬ケア)
前回コラムでは石野院長の老犬介護への想いを紹介しました。
石野院長がその想いを語る傍らで、その言葉に深く頷く女性がいらっしゃいました。
相澤副院長です。
今回コラムはその相澤副院長に、老犬介護の仕事を目指す人たちに想うことをお話しいただきました。
老犬介護に注目が集まりつつある昨今、相澤副院長は仕事柄「老犬介護の仕事に携わりたいのだが、どうすれば良いか」という質問を良く受けるそうです。
そんな時に感じることは、老犬介護を体験した人以外には、老犬介護の本当の辛さがまだまだ理解されていないのだろうということです。
食事介護、体位変換、マッサージ、カートを使ったお散歩などはできるけど、ウンチやオシッコで汚れた体を洗うのは、ちょっと勘弁してほしい。そんな声を良く聞くからです。
実は老犬介護で大変なのはこの排泄周りです。
寝たきりの愛犬は自分のその場でオシッコやウンチをするので、マットや愛犬のお家は汚れやすく、毎日のように洗濯が必要です。また排泄物で愛犬が自分の体を汚してしまうこともあり、それを洗ってあげるのも一苦労です。
老犬介護をするためには、こういったことも含めてサポートする覚悟が必要なのです。
長い間、ともに過ごしてきた愛犬のためだからこそ、飼い主はこの辛いとも思える作業も愛情をもって、やってあげられるのです。
それでも精神的に追い込まれる飼い主もいます。
それほど老犬介護は大変です。
だからこそ、飼い主をサポートできるような老犬介護のプロが必要になのです。
老犬介護の仕事を目指す人たちには、排泄周りの介護や飼い主の気持ちに寄り添う覚悟を持っていてほしい。 相澤副院長は、介護の仕事に携わりたいという相談を受ける度にそんなことを思われるのだそうです。
老犬ケア相談デスクに電話・インターネットでご相談される飼い主のみなさんも、愛犬のために良く頑張られ、それでも力及ばない自分への悔しい思いを持つ方がほとんどです。
私たち老犬ケアは、相澤副院長の言葉を胸にとめながら、飼い主をサポートしていきたいと思います。
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