老犬にフィラリア予防は必要?
2016.07.08 (老犬ケア)
フィラリア症は、フィラリアという寄生虫が、蚊に刺されるなどして犬の心体内に入り、心臓や肺動脈に寄生する病気で、放置すると心臓の機能が落ちて、死にいたることもある危険な病気です。
ところがペットがコンパニオンアニマルと呼ばれるようになり、愛犬も室内で過ごすことが多くなったため、蚊に刺されることも少なくなり、予防は必要ないのではと考える飼い主が増えてきたように感じます。
特に老犬の場合、体力の衰えによって散歩の量が減ったり、寝たきりなどで、外出の機会が少ないから大丈夫と考える飼い主もいるようです。
しかし、これは大きな間違いです。
外出する機会がなくても、窓を開けた時や家族の衣服や体に付いて、家の中まで侵入してしまうケースもあります。老犬であってもフィラリアに感染する可能性は十分あるので、しっかりと予防しましょう。
また、フィラリア予防薬はおおむね月に一回のペースで使用するので金銭的にも負担になります。安価に手に入れるため、インターネットを利用する飼い主も多いようですが、思わぬ副作用を引き起こすこともあるので、安全のためにも動物病院で購入することをおすすめします。
往診に対応してくれる獣医師もいます。
愛犬が寝たきりで動物病院に連れて行くことが難しい場合などは、そういったサービスをうまく活用しましょう。
今まできちんと予防して来たのに老犬になって予防を止めてしまったために、フィラリアに寄生してしまったら意味がありません。愛犬が楽しい余生を送るためにも、きちんと予防していくことが大切です。
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