愛犬との散歩を楽しみましょう
2017.02.20 (老犬ケア)
昔は元気一杯で走っていたのに、随分と動きが遅くなったな。
愛犬との散歩の途中でそんなことを感じたことのある飼い主さんも多いのではないでしょうか。
ワンちゃんも人と同じように加齢に伴い、視力・聴力の低下や筋力の衰えから動作が遅くってきます。散歩の途中で立ち止まることや歩かなくなってしまい、抱っこして帰る…といったことも増えててくるでしょう。
散歩は運動や排泄のためだけではありません。
家の外には、日差し、風・音・匂い・空を飛ぶ鳥など好奇心を刺激するものがたくさんあり、愛犬の気分転換にもなります。散歩中も「楽しんでいるのかな?」と感じることもあるかと思いますが、それは単に年を重ねて感情表現が控えめになっただけ。老犬になっても散歩が楽しみなことに変わりないのです。
動物病院の先生と相談しながら、体力や体調の許すかぎり、散歩を続けてあげましょう。
アスファルトの道路を歩くのが辛いようであれば、抱っこやカートで芝生や川原など歩きやすいところまで連れて行ってあげましょう。足腰が弱くなったワンちゃんには、介護用の「走行補助ハーネス」などを利用する方法もあります。前足用や後足用、腹巻タイプなどがあり、ハーネスでワンちゃんの足腰を支えることで歩行をサポート、転倒を防ぎます。
老犬は体温の調整機能も衰えています。冬は防寒用の服や、関節を保護するレッグウォーマーなどを着させ、昼間の温かい時間帯に、陽当たりの良いコースを散歩させる、夏は早朝や日没後などできるだけ涼しい時間帯を選ぶなど、散歩に行って体調を崩すことのないように時間帯や服装などを工夫しましょう。
散歩による運動や外からの刺激は、気分転換だけでなく、食欲の増進や便秘の解消、運動機能の維持、そして認知症の予防にも繋がります。
同時にその時間は愛犬にとって、飼い主と一緒に過ごす大切な時間でもあります。もし愛犬が歩けなくなっても、抱っこやカードでの外気浴などを続けてあげましょう。
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