愛猫への最後のメッセージ
2015.05.11 (老犬ケア)
先日、この老犬ケアのサイト構築を手伝ってもらっているパートナー企業の担当者の愛猫が亡くなりました。
彼は最期に愛猫にこんな言葉を贈ったそうです。
「お疲れさま。ありがとう。」
悲しみの中にあっても、感謝に溢れた言葉でした。
愛猫の名はトム。
しかし実は彼、亡くなったその猫を飼うまでは、猫がとても苦手だったそうです。
彼は小学生の頃、近所の柴犬に追いかけられたのがトラウマとなっていたのです。
とくに猫は眼が鋭く、噛みつくイメージがあり、苦手でした。
そんな彼がトムを飼い始めたのは19歳の時です。
しかし彼がトムと仲良くなるのに時間はかかりませんでした。
昼寝をしていると、トムはその左腕を枕にして一緒に昼寝をしました。
パソコンをしていると、キーボードに乗っかり、その場でゴロゴロと甘えました。
酔って帰宅すると、「困った奴だな」という表情しながら、彼を優しく見つめていました。
彼女にフラれて悲しい気持ちになった時は、横に寄り添い、励ましてくれました。
携帯電話を壁に投げつけても、そばにずっと一緒にいてくれました。
彼の家族の誰かが元気のない時は、いつも寄り添っていました。
いつしか彼はペットのトラウマから解放されていました。
そして彼にとって、トムは特別な猫になっていました。
今年に入ってから調子の悪かったトム。
5月7日、様子を見に行くと倒れていました。
あと2日で10歳の誕生日を迎えるところでした。
ひたすらに飼い主を見つめ、飼い主のことを想い、寄り添い続けたトム。
そんなトムの何気ない姿が彼の心に安らぎを与え、いつの間にか苦手どころかトムのことが大好きになっていたのでしょう。
ペットが私たちに与えてくれる愛情は、それほど大きいのだとあらためて思いました。
謹んで私たち老犬ケアの大切なパートナーである彼の、大切なパートナーであったトムのご冥福をお祈りします。
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