老犬ホームを選ぶ理由7
2015.09.09 (老犬ケア)
今回は、高齢のご両親が飼っていた老犬2匹を老犬ホームに預ける決断をされたTさんをご紹介します。
Tさんのご主人のご両親は、シーズとシュナウザーの2匹の犬を飼っていました。
しかし、お父様が亡くなり、お母様も体調不良で度々入院が必な状況になりました。
入院期間が短い時はペットホテルに2匹を預け、長期入院の時はご自宅で預かっていたそうです。
しかしご自宅はフローリングで、脚力の落ちた老犬のシュナウザーは後ろ足がすべって転ぶようになり、Tさんご夫妻も働かれているため、これ以上自宅で預かるのは難しくなりました。
入院されていたお母様は、「殺処分もやむを得ない」と苦しそうに話されたそうですが、Tさんご自身も子犬の頃から見ているかわいい犬たち、絶対に殺処分は避けたいと、老犬ホームを探しました。
もともと、お母様が入院される前に、犬も入居可能な老人ホームを探されていて、老犬ホームというものがあることはご存知だったとのこと。
<老犬ホームに決めた理由>
インターネットでいくつかの施設を検索し、ある老犬ホームに決めました。
決めた理由は、下記だったそうです。
・施設が広々としているところ
・スタッフの優しそうな感じ
・すぐに引き取ってもらえること
・ホテルや病院との兼業ではなく、老犬介護専業であること
無事に2匹の愛犬を老犬ホームに預け入れた後、遠いこともありなかなか面会に行けなかったそうですが、入院しているお母様に会わせようと、2匹の愛犬を出張で面会させたことがあったそうです。
その時、お母様は病状が非常に悪く、動けず、食事もできない状態でした。
しかし、2匹が病室に来ると、ケラケラと笑い、とても嬉しそうな表情をされたそうです。
ご家族もビックリするほど。
2匹の愛犬がどれだけお母様にとって大切で、愛おしい存在だったかを感じたそうです。
その2週間後、お母様は亡くなりました。
老犬ホームに預けたからこそ、最期にお母様は愛犬に会うことができました。
Tさんは今も、ご両親の愛犬の様子を、老犬ホームのブログで見ておられるそうです。
ご両親の愛犬を老犬ホームに預けてとても楽になったし、本当に困っている方には老犬ホームを勧めるけれど、ご自身が飼っている愛犬を預け入れるとしたらまだ抵抗があると、正直に話してくださったTさん。
老犬ホームに預け入れた方の話を聞くたび、本当に飼い主様それぞれに事情があり、思いがあり、一概に答えを出すことはできないのだと考えさせられます。
けれど、方法のひとつとして老犬ホームという選択肢を入れていただきたい、そのためにこれからも私たち老犬ケアは情報を発信していきます。
全国の老犬ホームはこちら
https://www.rouken-care.jp/facility/
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