老犬ホーム訪問記 山梨 老犬ホームシルヴィ
2016.10.18
老犬ホームシルヴィにお伺いしました。
老犬ホームシルヴィは、サントリーワイナリー登美の丘のほど近くの自然豊かな場所に位置しています。
シルヴィに到着すると、オーナーの小林さんが笑顔で出迎えてくださいました。
小林さんはもともと、甲府市内で引き取り手のないワンちゃんなどを引き取り、お世話をしていました。お預かりの頭数が9頭にまで増えたため、近隣に迷惑をかけず、そして犬たちがのびのびと暮らせるようにと今の場所に移ってこられたのです。
そんななかメディアを通して、高齢犬が保健所に持ち込まれる光景を目にし、こういう犬たち、そして手放さざる得ない飼い主たちを助けたいと思い、老犬ホームシルヴィの開業を決意されたそうです。
まだ開業準備中のなか、最初の入居相談が持ち込まれました。
ご相談された飼い主は、すでに色々な老犬ホームを検討していたのですが、愛犬に合う施設が見つからず困り果てていました。そんななか、開業準備中だった老犬ホームシルヴィのホームページをみつけ、藁にもすがる気持ちでお問い合わせされてきたのです。
飼い主様の切なる願いに心を動かされた小林さんは、その愛犬をお引き受けするため、当初予定していた開業を3か月以上も早め、2015年4月に老犬ホームシルヴィを開業します。
老犬ホームシルヴィの特長は、広いスペースで、愛犬たちをできるだけ長い時間自由に過ごさせてあげるところにあります。そのため、収容頭数に対してかなり広めの屋外スペースを用意、老犬でも体調が許すかぎり、外で自由に行動させてあげるようにしています。
ドッグランを持っている老犬ホームでも、運動の時間を決めているケースが多いなか、時間を定めることなく自由に行動させる老犬ホームシルヴィ。
老犬たちに自由に過ごしてもらいたいという小林さんの想いが込められていました。
そんな施設を運営する小林さんに、介護に悩む飼い主様へのメッセージをお願いいたところ、次のようにお話されました。
愛犬は住み慣れた家で暮らすことが一番の幸せ、まずは自宅で飼う方法を考えてください。
老犬ホームに預けることもひとつの選択肢ですが、私たちの老犬ホームでも年間30万円以上の費用はかかります。2年なら60万円以上、3年なら100万円以上にものぼってきます。
これくらいの費用をかければ、庭にワンちゃん専用のスペースを用意してあげたり、介護用の設備を整えることもできるかもしれません。
もちろんそれでも難しいケースはあるでしょう。
そんな時は遠慮せず、私たちにご相談ください。
私たち老犬ホームシルヴィが、一頭一頭の個性にあわせたお世話で、老犬たちを優しく介護します。
老犬ホームを運営するという立場にありながらもなお、愛犬、飼い主のためにご自宅での介護をすすめる姿勢、これこそが小林様の犬たちに対する想いなのだと感じました。
私たち老犬ケアにご相談をいただくときも、ご自宅での介護をお勧めするケースが多くあります。小林さんのメッセージは私たち想いにも通ずるものがあり、とても勇気づけられる訪問となりました。
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