老犬ホーム訪問記 奈良 ポエム
2016.11.28
奈良県生駒市にある老犬ホーム フレンチブルドッグのお家ポエムにお伺いしました。
フレンチブルドッグのお家?老犬介護とどういった関係があるの?と疑問に持たれた読者の方も多いかもしれませんが、もちろんこの施設、フレンチブルドッグにかぎらず、高齢、要介護犬のお預かりをしています。
このフレンチドッグのお家ポエムという名前は、この施設を営む吉邑(よしむら)さんが、以前フレンチブルドッグのブリーディングをしていたことに由来しています。
吉邑さんがブリーダーを営まれていた頃、亡くなった愛犬を荼毘にふすため、動物霊園を訪れたときに、そこに併設されていた老犬ホームを見学したことが、老犬介護サービスをやろうと思い立ったきっかけでした。
見学した老犬ホームでは専用の犬舎が設けられ、そこで老犬たちが暮らしていました。
もっと自宅の環境に近い、人間と犬たちがともにくらせるような老犬介護施設を作れるのではないか、吉邑さんはそう思ったのです。
そのことをきっかけに吉邑さんは、老犬ホームサービスを始めます。
施設は奈良県生駒市の閑静な住宅街のなかにあり、吉邑さんの自宅も兼ねた普通の一軒家です。これも家庭と同じ環境をという吉邑さんのこだわりゆえです。私たちが施設を訪れた時も、愛犬たちが施設兼吉邑さんの自宅のなかを、自由に歩き回っていました。
お預かりする犬は自分たちの家族の一員として迎え入れるのが、吉邑さん、そしてポエムのこだわりなのです。
その想いはお預けする飼い主にも伝わっているのでしょう。旅立った愛犬たちの遺骨の一部を飼い主のみなさんからいただくことも多いとのことで、お部屋の一角には、そんな愛犬たちの遺骨が大切に飾られていました。
できるだけ飼い主のもとで暮らしてほしい。
これが、ポエムのもうひとつのこだわりです。
そのため吉邑さんは飼い主のみなさんに、年末年始やお盆などの一時帰宅を積極的に勧めるとともに、最期が近いと思われる愛犬には、自宅での看取りを提案するとのことです。
家族の一員として余生を過ごさせてあげ、看取ってあげる。
これこそが吉邑さんの掲げる理想の老犬介護なのでしょう。
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