老犬ホーム訪問記 新潟市 わんダーらん
2017.04.03 (老犬ケア)
新潟のわんダーらんへ訪問、施設責任者の桑原さんにお話をお伺いしました。
「愛犬と飼い主がともに楽しめる場所を作ろう」
桑原さんがそう思い立ったのは6年前。
トリミングサロンや200坪のドッグラン、飼い主自身で愛犬をシャンプーできるセルフシャンプーコーナー、カフェゾーン、屋外プールを持つ複合型施設、わんダーらんを開設しました。カフェゾーンは交流の場として、プールは夏に涼を取る場として、愛犬と飼い主が集うようになります。
わんダーらんを始めてしばらくすると、年齢を問わず、皮膚の状態の良くないワンちゃんが多いと、桑原さんは感じるようになります。「ずっと薬を続けているけど、なかなか良くならない。」といった飼い主の声も耳に入り始めます。「獣医療は必要だけれど、薬に頼りすぎない生活はできないものか?」と考え、桑原さんは体質改善のための食事の勉強を始めました。いまではワンちゃんに必要な栄養が、バランスよく配合され、人でも食べられる食材・製法で作られた安心・安全なフードの提供にも力を入れています。愛犬が認知症になり、「睡眠導入剤などで鳴かないようにしているが、薬漬けで可哀そう。」といった相談にも、薬に頼りすぎない改善を目指した対応をしているそうです。
わんダーらんが老犬介護サービスを始めたきっかけは、あるワンちゃんとの出会いでした。
一人暮らしでご高齢だった飼い主がケガで入院、そのワンちゃんは、親族にお世話をされていました。飼い主は、退院後も足が不自由だったので、散歩や食事などのお世話が十分にできず、痩せて、皮膚や被毛もボロボロの状態になっていました。このまま飼い主さんが飼うのは無理と判断、ボランティア団体が里親探しを続ける一方、桑原さんがワンちゃんのお世話ををすることになったのです。この時に、目の当たりにした飼い主とワンちゃんの別れ、それを通して、「一人暮らしで、飼い主さん・ワンちゃんとも高齢の方も多い。万が一の時にサポートできる環境が必要だ。」と感じたそうです。
自宅での介護では、シャンプーやブラッシング、排泄の始末が十分にできないことが多く、「ワンちゃんに申し訳ない。」と自己嫌悪になる飼い主さんが多いと桑原さんは話します。
人と同じように、老犬の介護も先が見えないことから、体力的にも精神的にも限界を感じやすいのだそうです。
「ワンちゃんと飼い主が楽しめる場所を作る」として始まったわんダーらん。
最近では、常連のお客様以外からも老犬ホームへの問い合わせが増えてきているそうです。
「まだまだ勉強中です。」と桑原さんは謙遜しますが、わんダーらんは老犬も最期まで楽しく過ごし、飼い主さんも安心できる場所として、地域に着実に浸透していくことでしょう。
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