老犬とのドライブ旅行
2017.08.07 (老犬ケア)
みなさん、もう夏の旅行の計画はお済みですか。
旅行にいくなら愛犬と一緒・・と思われる方も多いと思います。旅行は楽しみなイベントですが、老犬と一緒に出かけるおでかけは、今までの旅行より少し配慮も必要です。
たくさんの楽しい想い出をつくるために、どんな注意が必要でしょうか。
今日はドライブ旅行についてお話します。
目的地を決める時は、無理のない距離で旅先を選びましょう。
とくに、車に乗り慣れていない老犬を連れて行く旅行であれば、なおさらです。車でのおでかけに慣れている愛犬なら、車に乗れば楽しいことが待っていることを知っていますが、車に乗り慣れていない老犬は、車のことがよくわからず、ただの移動になってしまうこともあります。
旅行前から毎日の散歩で車に慣らします。
近くの公園まで車で出かけ、数分のドライブで車に慣らし、「車に乗ると楽しいよ」と教えておきます。
旅行前は食事、睡眠時間にも十分に気をつけて、体調管理は万全にしておいてください。
揺れる車内は、飼い主が思う以上に体力を消耗します。のども乾くので、飲み水も準備して出かけてください。
旅行先は、1時間から2時間程度で到着する目的地を選び、途中で何度か休憩をはさみながら移動します。愛犬の乗るスペースはリラックスできるように車内環境を整えておきましょう。夏は日光が体に当たると体が熱くなるので、シェードなどを使って、日光が直接当たらないよう工夫をしましょう。
車酔いする場合は、車に乗る数時間前から食事を抜きます。
休憩の時は、安全な場所で車から降ろし、お散歩を楽しみながら旅の想い出をつくりましょう。お水を飲ませる時は、車酔いの原因になるので、大量に飲ませないように気をつけます。目的地までの旅行ルートを事前に調べ、どこで休憩をするか、どこで食事をするか、しっかり考えておきましょう。
いつもと違う環境だと、排泄を我慢してしまうことがあります。我慢して膀胱炎になることがあるので、休憩時間などに落ち着いた場所で、排泄を促してあげましょう。
念のため、目的地にある動物病院の場所を確認しておくとよいでしょう。
高速道路のサービスエリアにはドッグランが併設されているところも多く、近くにはテラス席で愛犬と一緒にお食事ができる場所もあります。車から降ろすときは、知らない場所で興奮している可能性もあるので、ドアを開ける時は十分注意してから開けてください。
また、食事の時も愛犬だけを車に残すことは絶対にしないで、必ず一緒に行動してください。犬だけを車内に残すと、飼い主と離れた不安から興奮することがあり、呼吸が早まって心拍数も上がるため、いつも以上に熱中症のリスクも高まりますし、老犬であれば体調不良につながる恐れもあります。
飼い主としては、行きたいところはたくさんあると思いますが、老犬を連れて行く旅行であれば、愛犬との想い出づくりを優先していただき、愛犬の笑顔やはしゃぐ姿など、いつもは見せない表情を写真に収め、素敵な想い出をたくさんつくってください。
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