老犬の散歩で気をつけたいこと
2017.12.29 (老犬ケア)
犬のお散歩は毎日行くもの・・そんな風に考えている方も多いと思いますが、老犬の場合も日課でよいのでしょうか。
人間は自分の体調や気分を伝えることができますが、老犬は会話で意思を伝えることができません。
ある時はグイグイ引っ張るように歩いていたかと思うと、またある日はヨタヨタと歩く日もある・・、そんな風に体調は毎日変わっていきます。飼い主としては、そんな変化にいち早く気づいて、歩くスピードや距離を考えてあげる必要があります。
老犬のお散歩の時の注意点をまとめてみました。
■歩く速度に気をつけて
お散歩はワンちゃんにとって、とても楽しい時間です。体調によっては軽快に歩く日もあれば、ゆっくりのんびり歩く日もあるかもしれません。できる限り老犬のペースを合わせて歩くことを心がけましょう。軽快に歩いていても、体力が消耗してすぐに息切れしてしまうこともありますから、そんな時はムリをせず、お散歩を切り上げましょう。
長時間のお散歩を続けるよりも、短いお散歩を何回も行うほうがワンちゃんにも負担が少なくなります。帰り道に歩く距離も考慮して、適度な散歩量を心がけましょう。
■歩き方に気をつけて
お散歩の時は、老犬の真後ろを歩いてみてください。後ろからみると、歩いている時に腰が揺らいでいないか、左右の足の高さに違いはないか、足が地面にしっかりと着いているかなど、様々な変化を観察することができます。腰が揺らいでいたり、左右で着地するバランスが違っているなどの変化が見られたときは、足腰が弱っていることも考えられます。
また、歩く距離が短くなっていたり、足への負担を考えてアスファルトよりも土や草の生えたところを歩かせたことによって、歩き方が変わったり、少しの変化が老犬の身体に影響を及ぼしていることもあります。散歩だけで自然にすり減っていた爪が、散歩時間が短くなったことや歩く場所が変わったことで擦り減らなくなり、爪が伸びていることもありますから、爪切りが必要になってきます。
歩き方をチェックして、身体の変化にもいち早く気づいてあげましょう。
■寒い日は洋服を活用
暖かな暖房のお部屋から寒い屋外に行くことは、老犬にとってストレスになり、急激な気温の変化は心臓にも負担を与えます。お散歩前は暖房を切って、部屋の温度を下げ、徐々に体を慣らしてから屋外にいくことや、洋服で体温を保ってあげるなど、外出時の気配りも大切です。
外に出る前に、家の中を少し歩かせたりマッサージをすると、体が温まり柔軟性が増すので、関節への負担軽減につながります。
また、暖かい部屋にいることで自然と脱水していることもあるので、水分補給も大切です。寒いからお水はあまり飲まないということではなく、水分補給をするよう心がけましょう。
お外で風の匂いを感じたり、ご近所のワンちゃんとコミュニケーションをとることは、老犬にとって良い刺激になり、精神的も安定します。
年齢や体力をよく考えて、冬でも楽しい散歩にでかけましょう。
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