「老犬と日光浴の関係」。【老犬ケア】

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老犬と日光浴の関係

2018.03.27 (老犬ケア)

子犬のイメージ画像日差しの強さが感じられる季節になってきました。ポカポカとした陽だまりはとても気持ちがいいですね。
冬の間、家の中に籠っていた老犬達に、日光浴は足りていましたか?

日光浴は、日光に含まれる紫外線を吸収することが目的ですが、「紫外線」ときくと、日焼けやシミそばかすを気にして、できるだけ日に当たらないようにする方も多くいますが、人は紫外線が足りないとビタミンDが不足して、カルシウムの吸収がスムーズにいかなくなります。そのため、骨や歯の生成に影響が出てしまう成長障害や、骨軟化症が起きて骨が柔らかくなり、骨が変形する病気にかかることもあります。
ビタミンDは免疫力を高めることを補助したり、カルシウムの吸収を助ける役割をします。犬は被毛に覆われているので、人ほどではないですが、日光浴の効果で皮膚からビタミンDを作ることができます。

紫外線は長時間当たりすぎると有害ですが、適度にお日様を浴びることは老犬にとっても様々な効果をもたらします。
1つは気分転換です。眠る時間が多くなっている老犬は、昼間に寝すぎると昼夜が逆転し、生活のリズムが崩れてしまいます。老犬が夜眠れずに徘徊し、夜鳴きをすると、飼い主の生活にも大きな支障がでてしまいます。昼間は適度に散歩や日光浴を利用して、気分転換をさせましょう。日光浴はホルモンバランスを保つためにも効果的で、目が光を感じると脳内のセロトニンというホルモンの分泌が活発になり、体内時計の改善や、精神的に落ち着くなど、自律神経にも良い効果が表れます。このセロトニンが分泌されると、眠りを司る睡眠ホルモンのメラトニンが生成され、夜の眠りも深くなるといわれています。お日様を感じることで、老犬の五感も刺激され、気持ちも落ち着いていきます。

もう1つは皮膚病予防です。紫外線には殺菌効果があり、適度に日光を浴びることで雑菌やカビ菌から皮膚を守ります。

日光浴は散歩に出かけなくても自宅でもできます。しっかり歩ける老犬なら、散歩に出かけ、外の空気を吸ってお日様を浴びることをお勧めしますが、足腰が弱い老犬は、お庭やベランダ、リビングの窓際で日光浴をさせましょう。長時間でなく、15分~30分程度でも構いません。ただ、窓際での日光浴は、紫外線を遮断する遮光カーテンやUVカット加工されたカーテン越しだと効果が半減するので、少しカーテンを開けて日光浴をさせましょう。また、暑すぎると熱中症の心配がありますから、自分で動けない老犬は必ず飼い主が付き添って日光浴をさせましょう。また、真夏の直射日光は危険なので、朝日を利用するなど、日差しの強さには十分注意しましょう。
飼い主と一緒にのんびりとした時間を過ごす日向ぼっこは、老犬と語り合える貴重な時間になるかもしれません。1日のうちわずかな時間でも、日向ぼっこを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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