外出先でお水を飲まない老犬
2018.08.05 (老犬ケア)
夏のおでかけやお散歩の際、飼い主も水分補給をしながらでないと、歩くこともままならない厳しい気温が続いています。
ところが、時々「うちの犬はお外では一切水を飲まないです」というご相談を受けることがあります。犬は自ら「喉が渇いた」とは言えません。飼い主が与えてくれないと水分を摂るチャンスはないのですが、喉が渇いているはずなのに水を受け付けないワンちゃんがいるようです。代謝の悪い老犬は熱中症になりやすく、水分の低下は体の機能に支障をきたします。
外出先で水分を摂らない老犬に水を飲ませる方法をいくつかご紹介します。
■冷やしておく
外出の際は、冷蔵庫で冷やしたお水などを持っていきましょう。また、長時間のおでかけであれば、凍らせたペットボトルの水を持っていくと、冷えた状態を維持できます。ただ、氷水は犬にとっては冷たすぎるので、氷水は常温の水と混ぜて、犬が飲みやすい温度にして与えましょう。
犬の体温が上がり過ぎた時は、凍ったペットボトルをタオルで包み、下肢の付け根や脇の下を冷やすことで、体温を下げることにも利用できるので、熱中症予防になります。
■水にスポーツドリンクを混ぜる
スポーツドリンクの香りに興味を示して、お水を飲んでくれることがあります。ただ、人用スポーツドリンクは塩分や糖分が多く含まれているため、犬に与える時は薄めて与える必要があります。必ず2倍~3倍に薄めます。赤ちゃん用のイオン飲料なら1.5倍程度でも大丈夫です。
市販の犬用経口補水液も販売されるようになりました。下痢をした時にも便利なので、用意しておくとよいでしょう。
■ウェットフードを活用する
スポーツドリンクにも興味を示さない老犬には、ウェットフードを活用します。食べ慣れたフードであることが大切なので、食べても下痢をしないか、事前に試しておきましょう。
少量のウェットフードに水を混ぜて、フードを食べるように水分を多めに摂らせることができます。食べ物として食べたほうが、体への吸収率は高くなります。
■水に肉汁を混ぜる
ウェットフードが苦手なワンちゃんなら、茹でた肉汁をお水に混ぜて嗜好性を高めてみましょう。傷みやすい水になるので、夏場であれば保冷や冷凍して持ち歩くことをおすすめします。食いしん坊のワンちゃんには効果が高いと言われています。ヤギミルクや果汁などを好むワンちゃんもいるようですが、必ず事前に体に合うかどうかを試しておきましょう。
■まとめ
人は自由に水分を補給できますが、外出中の老犬は自由に飲むことはできません。愛犬の様子を気にしながら、水分補給が苦手なワンちゃんは面倒でも与える回数を増やして、少量ずつでも飲ませるように努力しましょう。
楽しいおでかけや散歩で体調を崩さないよう、しっかり健康管理をしてあげることが大切です。
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