「施設訪問記 老犬ホームのぞみ」。【老犬ケア】

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施設訪問記 老犬ホームのぞみ

2018.10.20 (老犬ケア)

老犬ホームのぞみ看板長崎県佐世保市にある「老犬ホームのぞみ」を訪問しオーナーの大谷さんご夫妻にお話しをお伺いしてきました。

海も臨める高台に立地する施設は、奥様のお祖母様のご自宅だった場所だそうです。大谷さんご夫妻は、2017年8月に愛知県からご家族で移住。そして、もともと畳だった床を老犬の足腰に優しいクッションフロアに改装したり、庭をドッグランにするなど、DIYで古民家を清潔で素敵な施設に改装されました。

大谷さんご夫妻は、10年程前からボランティアで保護犬を育ててきたそうです。
迎え入れた保護犬の中には、愛犬と一緒に暮らし続けたいのに、飼い主や愛犬が高齢になったために、どうしてもお世話が続けられなかったというケースもたくさんあったそうです。愛犬を手放さざるを得ない状況になったときに、「譲渡」「捨てる」以外に「預ける」という選択肢をもってもらいたいという思いから老犬ホームを始めることを決意されました。

「私たちの施設は、お預かりする子達を「家族」として迎え入れるのが特徴です。目の届く範囲で一緒に生活することで、老犬達はお預かり中もご自宅にいた時と同じように過ごすことが出来ます。介護が必要な子も、私たちが話しかけることで安心するようです。基本的には私たち夫婦でお世話をしていますが、子供たちも学校から帰ってくると、子供が好きなワンちゃんと触れ合ったり、学校がお休みの時には、元気いっぱいなワンちゃんと一日中一緒に遊んでいます。」
そうお話してくださいました。

食事にもこだわっていて、ワンちゃんの体に優しいグレイン(穀物)フリーのもの、地元の猟師さんから、ビタミンEが豊富な猪肉や鹿肉を分けてもらうこともあるそうです。おやつは奥様手作りのジャーキーです。人間でも食べられる安心な食事を用意されています。

老犬ホームのぞみ食事

老犬を家族として大切に預かられている大谷さんご夫妻に飼い主さんへのメッセージをお伺いしました。

「ひとりで老犬介護をするのはとても大変だと思います。そんな時は、ひとりで抱え込まず、罪悪感を持たずに相談してください。そして、施設に預けることは捨てることではないです。大切な家族をみてもらえる場として、胸をはって預けてほしいと思います。」

取材後は、外に出て緑豊かなドッグランを見学。お預かり中の茶子ちゃんとジャック君も大谷さんのお子さんと一緒に元気いっぱいに遊び始めました。

老犬ホームのぞみドッグラン

「ここもまだ、DIYの途中です。今後、更に実用的でかわいいドックランにしたいと思っています。」とお話してくださいました。

モデルになってくれた茶子ちゃんとジャック君が、ご夫妻がご褒美にと用意した猪肉を食べている様子を眺めながら、優しいオーナご夫妻と「家族」の距離感がとても素敵な施設だと感じました。

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