老犬と楽しむクリスマス
2019.12.16 (老犬ケア)
もうすぐクリスマス!可愛い愛犬へのプレゼントはもう決まりましたか?
今回はクリスマスパーティの計画や、ケーキとご馳走の注文など慌ただしく準備を進めていく中で、老犬が一緒にクリスマスを楽しむために気をつけたいことをまとめてみました。
■クリスマス飾りに注意
クリスマスの雰囲気を演出するポインセチアやシクラメンなどは有毒性の植物です。うっかり愛犬が口にしないように、届かない場所に飾りましょう。
また、クリスマスツリーのオーナメントを誤飲する事故も増えています。老犬の興味を引かないような飾りを選ぶようにします。
ツリーを飾るライトのコードが足に引っかかり、倒れてきたツリーの下敷きになる事故もあるようです。飾る場所にも注意しましょう。
◾️老犬のためのクリスマスケーキ
特別な1日を家族みんなで楽しむために、老犬のクリスマスケーキを用意するご家庭もあるでしょう。最近は、愛犬用のケーキを販売するお店も増えましたが、食べ慣れない食べ物を愛犬に与える時は、材料の確認など注意が必要です。
人の食べ物は原材料やアレルギー源になりうる食材を明記することが義務付けられていますが、犬用の食べ物はそのような規則がないので、原材料が全て表記されていない場合もあります。最近は食物アレルギーをもった犬も増えているため、原材料に不安がある場合は、お店に問い合わせてから購入するほうが無難です。
また、老犬は消化力が落ちていることから急に慣れない物を食べると、消化不良を起こすことがあります。
ケーキは小さく見えても犬にとっては多すぎる場合がありますから、小型犬などは食べる量にも注意が必要です。ケーキの可愛さや写真映えばかりに気を取られず、小さく切り分けて与えるなど、食べられる量を考えながら与えましょう。
■人用クリスマスケーキは危険がいっぱい
人用のケーキには、最悪な場合は老犬が死に至る恐れがある、危険な食材がたくさん含まれています。チョコレートやココアパウダーは少量でも中毒症状を起こす危険があり、人工甘味料に含まれるキシリトールも中毒症状から死に至る可能性のある危険な物質です。柔らかいケーキは一口でも大量に食べてしまう可能性もありますから、うっかり食べないよう十分注意しましょう。
■鶏の骨にも注意
クリスマスに骨付きチキンはつきものですが、犬にとって鶏の骨はとても魅力的です。目を離した隙に、食べてしまわないように注意しましょう。
加熱した鶏の骨は噛むと縦に割れやすく、割れて先のとがった骨が食道に刺さったり傷つけたりする事故は、クリスマス直後に多いようです。また、消化しきれずに腸閉塞を起こす危険もあります。
家族がワクワクして過ごすクリスマスは、老犬にとっても楽しい一日です。家族と笑顔で過ごし、たくさんの想い出が作れるよう、気を配りながら過ごしましょう。
(医療監修:獣医師 先崎直子)
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