愛犬のノミ・ダニ予防法は?症状や予防期間を解説
2020.03.31 (老犬ケア)
犬の被毛や皮膚に寄生するノミやダニ。かゆみを引き起こし、皮膚病の原因になってしまうため、普段から予防を行うことが大切です。
そこで今回は、ノミ・ダニによる症状や対処法をご紹介します。
■ノミ・ダニの症状は?
ノミとダニが愛犬に引き起こす症状はどのようなものなのでしょうか?普段とは違うサインをチェックしてみましょう。
・アレルギー性皮膚炎
ノミに何度も吸血されることでアレルギー症状を引き起こし、皮膚炎をおこすことがあります。わずかなノミの寄生であっても強いかゆみ、湿疹、脱毛などがおこすのが特徴です。
・瓜実条虫(サナダムシ)
ノミを介して寄生する「瓜実条虫(サナダムシ)」。ノミの幼虫がサナダムシの卵を食べることで、そのノミの体内で発育します。犬や猫がグルーミング等でサナダムシの幼虫を宿したノミの成虫を食べることにより小腸に寄生し、大量に寄生すると下痢・嘔吐などの症状があわれることがあります。
・貧血
大量のノミ、ダニが寄生し、吸血することで、特に子犬などは貧血を起こす可能性が高くなります。
・ダニが媒介する感染症
犬バベシア症などマダニを介して犬に感染する伝染病や、ライム病、SFTS(重症熱性血小板減少症候群)などマダニを介して犬にも人にも感染する伝染病があります。中でも感染すると命に係わるSFTSは近年増えているので、注意が必要です。
◾️ノミ・ダニの予防法は?
ノミやダニは一度寄生すると駆除するのも大変なため、普段から予防を意識して愛犬のお世話をしましょう。
【清潔な環境作りを心がける】
普段から換気を行い、掃除機をこまめにかけましょう。ソファーの下や絨毯などは誇りがホコリやゴミがたまりやすいため、毎日掃除をして清潔に保つとよいでしょう。
【シャンプーやブラッシングのお手入れは欠かさない】
愛犬の体も清潔に保つ必要があるため、月1〜2度のシャンプーやこまめなブラッシングを行うことが寄生虫の予防につながります。ノミ取りシャンプーやノミ取り用のコームを使うとより効果的でしょう。
【予防薬を使う】
ノミ・ダニには予防薬には錠剤や体に垂らすスポットタイプ、おやつ感覚で摂れるチュアブルタイプがあります。症状や投与のしやすさで適切なもの選んで使うようにしましょう。
◾️ノミ・ダニを予防する時期は?
結論から言えば、ノミもダニも1年を通して予防を行うことが重要です。
ノミの感染ピークは梅雨の時期から夏にかけてですが、冬の間もノミが生き続けることが可能なため春夏秋冬を通して予防を行うことをお勧めします。ダニの感染ピークは梅雨時と秋の2回ですが、こちらも一年中生息しているため年間を通した予防をお勧めします。
◾️まとめ
ノミ・ダニは愛犬の身体をむしばみ、精神的にもストレスになってしまいます。一度寄生すると駆除が大変ですので、普段から予防のための対策を行うようにしましょう。
(医療監修:獣医師 先崎直子)
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