寒い冬を快適に過ごす!愛犬のための防寒対策
2020.12.17 (老犬ケア)
寒さは犬たちにとっても身にこたえるものです。体調も崩しかねないため、しっかり防寒対策を行いたい飼い主さんも多いでしょう。
そこで今回は、愛犬の防寒対策について解説。室内外それぞれの寒さを乗り切るための方法をご紹介します。
■犬にとっての適温とは?
【一般的には室温24℃前後が適温】
犬が快適に感じる温度は犬種によって異なりますが、一般的には室温24℃前後が適温と言われています。
なお、冷気は低い場所にたまりやすいため、人よりも低い位置で暮らす犬は下からくる冷気を敏感に感じる傾向にあります。そのためスキマ風を防いだり、足元にも暖かい空気を送りこんだり、愛犬にも配慮した寒さ対策を行いましょう。
【寒さに強い犬と弱い犬】
犬は原産国や体格、毛の生え方によって寒さの感じ方が異なります。寒さ対策を行う前に、飼っている愛犬が寒さに強い犬種か弱い犬種かを知っておくことが大切です。
[比較的寒さに強い犬の特徴]
・原産国が寒冷地(シベリアンハスキー、アスカラン・マラミュートなど)
・上毛と下毛が二層になったダブルコート(柴犬、ポメラニアンなど)
[寒さに弱い犬の特徴]
・原産国が暖かい国(メキシコ原産のチワワなど)
・毛が短い犬種(パグ、イタリアングレーハウンドなど)
・シングルコートの犬種(トイプードル、マルチーズなど)
・そのほか子犬、老犬、病気療養中の犬
◾️寒さを乗り切るための防寒対策
【散歩中は防寒着を着せる】
寒さに応じて、冬物の洋服を着せてあげるとよいでしょう。特に散歩や外出の際は、室内と屋外の気温差は体に負担をかけてしまうため、防寒着は必須です。
寒さもしっかりしのぎ、着脱しやすい「イージーエアベスト」や「エアライナー」がおすすめです。
【暖房プラスサーキュレーターを活用】
暖房をつけても暖かい空気は上にたまり、床近くはなかなか暖まらない傾向にあります。サーキュレーターを使って室内の空気を循環させると、愛犬が過ごす低い位置まで暖かい空気を送ることができます。
【ケージ内を温める】
ケージ内に暖かいベッドを設置したり、毛布を敷いたり、愛犬が冷えないようケージ内の工夫も大切なポイントです。
日中は日当たりのいい暖かい場所にケージを移動させてあげるのもよいでしょう。また犬は下からくる寒さに敏感なため、足元をしっかり温めるようにしてください。
◾️まとめ
人と犬とでは気温の感じ方が違うため、愛犬の様子をうかがいながら寒さや暑さを調節することが大切です。
またこたつなどで暖めすぎることで脱水症状を起こすケースもあるため、愛犬の行動は常にチェックしながら寒さ対策を行いましょう。
(医療監修:獣医師 先崎直子)
- 老犬の散歩で気をつけたいこと(2017.12.29)
- 介護への想い かまくらげんき動物病院3 石野院長(2016.03.02)
- 暑さと心臓病(2019.08.28)
- もしもの時どうする?愛犬と共に災害に備えるヒント(2024.10.30)
- 老犬との生活がもたらすメリットを紹介(2024.09.30)
- 施設訪問記 小淵沢IKIGAIペットセンター(2024.08.30)