寝不足でツライ…老犬介護に疲れた時の気持ちの整え方
2021.01.30 (老犬ケア)
夜泣きやトイレの介助など、常に愛犬につきっきりで介護をする日々は精神的に追い込まれてしまうことも…。
しかし飼い主さんがツライ気持ちを抱えていることは、どこかで愛犬も感じ取ってしまいます。そこで今回は、気持ちを前向きに日々の介護を行うためのヒントをお届けします。
■老犬介護に疲れる原因とは?
【先が見えないことの不安】
介護が必要になってからの愛犬の寿命は個人差があります。介護生活が長くなると飼い主さんも疲れがたまり、心身ともに疲弊します。余裕がなくなり、ますます未来に希望が持てなくなってしまうこともあるでしょう。
【金銭的な不安】
老犬介護には想像もしていなかった出費がかさみます。病院代や薬代が以前よりも増し、一時預かりやペットシッター、老犬ホームなどを検討するにしてもそれなりの費用がかかってしまいます。
そのためお金がないと快適な環境を整えてあげられない、病院にも連れていってあげられないということが起こり、飼い主さんの気持ちをより辛くさせてしまう原因になります。
【夜鳴きなどのご近所トラブル】
飼い主さんは夜鳴きによる寝不足で体調不良になるというのもよく聞く話です。そんなときに夜鳴きの音でご近所さんとのトラブルが起こると、ノイローゼや精神疾患に発展してしまうこともあるでしょう。
■辛くなったら思い出したい 老犬介護の心構え
【完璧は目指さない】
はじめから完璧を目指してしまうと、うまくできないことにストレスを感じ、精神的に辛くなってしまいます。こうすべきという「べき」に縛られず、自分と愛犬にあったやり方で進めていくことも大切です。
【誰かの力を借りる】
家族がいる場合は、ほかの家族と協力して介護を進めていくと精神的にもずいぶんラクになります。もちろん介護に費やすことができる労力や時間には差はありますが、短時間でも役割を分担することで、負担を分散することができます。
また状況に応じて、プロの手を借りるのも選択肢の一つ。ペットシッターや一時預かりなど、アウトソーシングサービスを活用するのもおすすめです。
【相談できる人を見つける】
老犬介護は一人で悩んでしまうとますます気持ちが苦しくなります。そのため犬を飼っている友人と話したりインターネットのコミュニティーサイトなどを活用したりすると精神的な孤立を防ぐことができます。
SNSの「#老犬介護」「#老犬介護の知恵」といったハッシュタグで検索すると、同じ経験をしている人たちの投稿が見られるので、介護のアイデアをもらったり、彼らの介護に励む姿に励まされたりもするでしょう。
◾️まとめ
「大切な愛犬のために」とつい頑張りすぎてしまう飼い主さんも多いはず。しかし大切なのは飼い主さん自身が幸せでいることです。
疲れた時に頼れる人を確保したり、信頼できるアウトソーシング先の情報を事前にリサーチしておいたり、愛犬と自分自身ためにできることを前向きに取り組んでいけたらいいですね。
(医療監修:獣医師 先崎直子)
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