おうち時間は要注意!気をつけたい家の中の場所・モノを解説
2021.02.11 (老犬ケア)
新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛の影響で、休日におうちでゆっくり過ごしたり、平日もテレワークで自宅にいる時間が増えた飼い主さんが多いのではないでしょうか。
家にいる時間が増えたことで愛犬と充実した時間を過ごせる反面、お留守番させるときは気をつけることに注意が行き届かなかったり、与えてはいけない食べ物を与えてしまったり、“うっかり”が招く事故にも注意が必要なときです。
そこで今回は、おうち時間が長くなるこの時期に犬にとって危険になりやすい家の中の場所や誤飲しやすいモノをご紹介します。
■愛犬にとって危険になりやすい場所は?
【食材のゴミが出やすいキッチン】
キッチンは愛犬の誤飲事故が起こりやすい危険な場所です。とくに愛犬が誤飲しやすく、飲み込むと重症化しやすいものは下記となりますので、特に注意しましょう。
- 鶏などの骨
鶏肉を始めとした骨はニオイにつられて愛犬が近寄ってきやすく、サイズ的にも誤飲しやすい傾向にあります。骨(特に加熱した鶏の骨は縦に裂けやすい)を誤飲し、消化管などに刺さると大変危険です。 - 果物の種
杏や桃など大型の種子は愛犬がキッチンで誤飲しやすいもののひとつ。食べ終えたものを放置せず、愛犬の手が届かないところに素早く捨てるようにしましょう。 - 団子や焼き鳥などの竹串
犬は竹串についた食べ物を串ごと食べてしまうことがあります。串を食べてしまった場合そのまま便に出てくることもありますが、串が胃を突き破り、その傷が化膿してしまうケースもあるため、竹串の取り扱いには注意してください。
【家族のものが放置されやすいリビング】
家族が集まるリビングは、色々なものが持ち込まれ、雑多になりやすい場所です。特に下記の誤飲には気をつけましょう。
- ティッシュ
ティッシュは少量であれば便と一緒に排泄されますが、飲み込んだ量が多く胃で消化されずに腸でつまってしまうとかなり危険な状態に。小型犬の場合は中・大型犬に比べてさらにリスクが高くなるため要注意です。嘔吐などの異変を感じた場合はすぐに動物病院に連れていきましょう。 - 乾電池
床に落ちていたり、机に置きっ放しにしてある乾電池をかじったり、飲み込んだりすることで、最悪死にいたるケースがあるため注意が必要です。電池を飲み込むことで粘膜の損傷や潰瘍を引き起こしてしまいます。特にアルカリ電池は組織や細胞を壊死させる作用があり、深部組織まで浸透する危険な成分です。すぐに動物病院での診察が必要です。 - たばこ
リビングに何気なく置いていたたばこを愛犬が口にしてしまうケースは決して少なくありません。たばこの誤飲は少量であっても、ニコチン中毒を引き起こすことがあります。ニコチン中毒では、興奮、下痢・嘔吐などの症状があらわれ、呼吸が浅くなったり、震えが起きたり、症状が重くなると昏睡状態になることも。愛犬がタバコを口にした場合は、自己流で吐き出させず、すぐに動物病院に連れていきましょう。
◾️まとめ
実は家の中も愛犬にとって危険なものがたくさんあります。たやすく愛犬が口にしないように保管方法に工夫したり、危険なものは手が届く場所に放置したりしないよう注意しましょう。
(医療監修:獣医師 先崎直子)
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