丈夫な足腰で元気に長生き!老犬の足腰強化のコツ
2021.03.12 (老犬ケア)
最近は人間同様、犬も寿命が伸び、シニア期に入ってからの期間が長くなっています。できれば、日々元気に暮らしてほしいものですよね。
元気に長生きするために、体づくりは重要です。そこで今回は老犬が健やかに暮らすための足腰強化のポイントをご紹介します。
■こんな症状が出たら早めに筋トレを始めよう!
リハビリや筋トレは、歩行が難しくなってしまったタイミングで始めるイメージがあるかもしれません。しかし愛犬の不調のサインに気づき、早い段階からリハビリ・筋トレを行っておくと、より長く自分の足で歩くことができるようになります。
<こんな症状は出ていませんか?>
・散歩に行きたがらなくなった
・スムーズに立ち上がれない
・後ろ足をながしておすわりをする
・体重のかけ方が左右対象ではない
もともと股関節や膝に問題を抱えていたり、ヘルニアになった経験があったりするとさらに筋力が弱くなりがちです。
体が動きづらくなる前に、積極的に筋力アップのトレーニングを習慣化することをおすすめします。
■おうちでできる!簡単筋力アップトレーニング
【まずは基本のストレッチ】
年齢をかさねるとともに、体が固くなってきます。朝一番もしくは散歩前に毎日ストレッチを行うことをおすすめします。
<ストレッチの手順>
1. 足の指を1本ずつ上下5回動かす
2. 足先を曲げ伸ばす
3. 肉球を広げるように足裏をやさしく刺激する
4. 足首をそっと動かす
5. 首からしっぽまで背骨に沿ってさする
【全身のリバビリ・筋力アップトレーニング】
・基本の姿勢で筋力アップ
老犬になるとこれまで普通にできていた「お座り」や「伏せ」ができなくなることがあります。
そのため特別な筋トレを始める前に、まずはきれいな姿勢で「お座り」と「伏せ」できるよう練習してみましょう。正しい姿勢をキープすることで、ゆがみの予防や筋力アップにつながります。
・クッションの上を歩行
クッションを並べてその上をまっすぐ歩かせるとトレーニングです。
単純な動きですが、クッションは柔らかく、足元が不安定になりがちなので、全身の筋肉を使うことができます。おやつをゆっくり動かして、飛び跳ねないようしっかり歩けるよう誘導しましょう。
・ポールまたぎ
バスタオルを丸めてポールを作り、愛犬にまたがせて足腰を鍛えるトレーニング方法。足を1本1本あげてゆっくりまたぐようにおやつを使って誘導します。
慣れてきたらポールの数を増やしてレベルアップしてみましょう。
◾️ まとめ
動かないことで一気に筋力は衰えてしまいます。老犬の場合は病気や怪我をきっかけに体力が落ちやすいため、なるべく元気なうちからトレーニングを習慣化しておくとよいでしょう。
(医療監修:獣医師 先崎直子)
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