老犬を冷えから守る!シニア向け冷え対策
2021.12.23 (老犬ケア)
老犬になり運動量が減ると同時に筋肉量も減少し、血行も悪くなります。すると手足の先まで血液が行き届かず、抹消の体温調節ができず冷えを招いてしまいます。
身体が冷えると不調を引き起こしやすくなるため注意が必要!そこで今回は、老犬の冷え対策をご紹介します。
■ 老犬におすすめの冷え対策
【温かいタオルで温める】
温まるのに少し時間がかかりますが、体を濡らさず手軽に実践できるのがポイントです。さらに一度温まると冷めにくい特徴があります。
<用意するもの>
・タオル2枚
・お湯
・ビニール袋
<方法>
1. タオルを1枚、お湯に浸したら、その後しっかり絞る
2. 1をビニール袋に入れ、乾いたタオルで包む
3. 2の「温タオル」で足先をくるんで温める
4. 背中、腹部、肩・首・腰周りも温める
【足湯をする】
足湯は全身の血行を促進する働きがあります。また短時間でスピーディに温まるのがメリットです。
<用意するもの>
・洗面器(たらいでも可)
・お湯
<方法>
1. 愛犬の足先がつかるくらいまで洗面器にお湯を張る
2. 5分を目安にお湯につからせる
3. 湯冷めしないように速やかに水分を拭き取る
【マッサージやブラッシングを行う】
血行促進のために足や肉球のマッサージを行いましょう。
足のマッサージは足の付け根から足先に流すようにさすります。足の付け根あたりを手のひら全体で軽く握るようにして下にスライドさせましょう。
肉球のマッサージは足先を指で挟むように持ち、肉球をやさしく押します。はじめは足先を手で挟み、ゆっくり握ってゆっくり離すだけでも血行促進になります。
【湯たんぽやマットで身体を温める】
冬場は特に身体が冷えるため、ペット用の温かいマットや湯たんぽを用意してあげましょう。
最近ではレンジで温めるだけの湯たんぽや、電気を使わず自分の体温を反射させ身体を温めるハイテクマットなどが売られています。
手軽かつ経済的なので、体温調節が難しい寝たきりのシニア犬などにもおすすめです。
◾️ まとめ
体の冷えは内臓への血液の巡りも悪くするため、病気にかかりやすくなります。頑固な咳を特徴とする「ケンネルコフ」という感染症や、下痢などの体調不良、そのほか心臓病や腎臓病のリスクも高まります。
体力が低下している老犬は一度の病気が命取りになることもあるため、まずは基本的な健康管理として冷え対策に日頃から取り組んでみましょう。
(医療監修:獣医師 先崎直子)
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